原油反落。米主要株価指数の反落などで。64.38ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。3,601.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,885元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は493.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2183.4ドル(前日比3.40ドル拡大)、円建てで10,837円(前日比44円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月3日 18時55分時点 6番限)
金 17,039円/g
白金 6,202円/g
ゴム 321.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)市場の天動説と地動説」
前回は、「有事・インフレでも金(ゴールド)安」として、海外金(ゴールド)現物価格の推移を、確認しました。
今回は、「金(ゴールド)市場の天動説と地動説」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマと「天動説」「地動説」について、確認します。
天動説は多くの人々が信じ、社会を安定させる言説、地動説は科学が証明する、論理的な言説、と例えられます。もう少し詳しく述べると、以下のようになります。
天動説は、地球を中心に太陽や惑星などが回っているという考え方で、「神が創った地球が中心」というキリスト教の世界観を支持し、16世紀に地動説が唱えられ始めるまで、社会秩序の安定に寄与しました。
直感的・宗教的であり身近な感覚があるものの、科学的でない点があり、地上から見た惑星の動きが一時的に逆方向に見える「逆行」を、さまざまな手法・言説でつじつまを合わせながら説明しようとしました。
地動説は、太陽を中心に地球などの惑星が回っているという考え方です。科学発展の起点となっただけでなく、思想の自由、合理主義の発展を促しました。一方で、天動説を重視する教会と衝突した時代がありました。
また、惑星の軌道が楕円(だえん)だと分かった後、地動説は天動説で説明しにくかった「逆行」を、スマートに説明しました。
現時点で筆者は、15世紀のヨーロッパの教会と2000年以降の主要国の金融業界は似ていると感じています。ややもすれば、「有事の金」「株と金は逆相関」「インフレ時は金」を一部でも否定すると「異端者」と見なされかねない、という危機感もあります。
前回・前々回で述べたとおり、金(ゴールド)相場における天動説である「有事の金」「株と金は逆相関」「インフレ時は金」の三つで説明しにくい値動きが散見されています。このため、これまでと異なる考え方を用いなければならなくなっています。
そこで、筆者はこれまで提唱してきた「七つのテーマ」に手を加え、以下のように「地動説」を考えました。短中期、中長期、超長期の三つの時間軸に分類される七つのテーマを俯瞰(ふかん)して分析を行うことが「地動説」の基本であり、その中の短中期の時間軸に「天動説」が生きているという考え方です。
また、「一つの材料のみで動いていない」「上下の圧力が混在している」「それらの圧力が連続的に相殺されている」ことも、この地動説を唱える上で重要な点です。
図:金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマと「天動説」「地動説」

出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。3,601.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,885元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は493.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2183.4ドル(前日比3.40ドル拡大)、円建てで10,837円(前日比44円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月3日 18時55分時点 6番限)
金 17,039円/g
白金 6,202円/g
ゴム 321.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)市場の天動説と地動説」
前回は、「有事・インフレでも金(ゴールド)安」として、海外金(ゴールド)現物価格の推移を、確認しました。
今回は、「金(ゴールド)市場の天動説と地動説」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマと「天動説」「地動説」について、確認します。
天動説は多くの人々が信じ、社会を安定させる言説、地動説は科学が証明する、論理的な言説、と例えられます。もう少し詳しく述べると、以下のようになります。
天動説は、地球を中心に太陽や惑星などが回っているという考え方で、「神が創った地球が中心」というキリスト教の世界観を支持し、16世紀に地動説が唱えられ始めるまで、社会秩序の安定に寄与しました。
直感的・宗教的であり身近な感覚があるものの、科学的でない点があり、地上から見た惑星の動きが一時的に逆方向に見える「逆行」を、さまざまな手法・言説でつじつまを合わせながら説明しようとしました。
地動説は、太陽を中心に地球などの惑星が回っているという考え方です。科学発展の起点となっただけでなく、思想の自由、合理主義の発展を促しました。一方で、天動説を重視する教会と衝突した時代がありました。
また、惑星の軌道が楕円(だえん)だと分かった後、地動説は天動説で説明しにくかった「逆行」を、スマートに説明しました。
現時点で筆者は、15世紀のヨーロッパの教会と2000年以降の主要国の金融業界は似ていると感じています。ややもすれば、「有事の金」「株と金は逆相関」「インフレ時は金」を一部でも否定すると「異端者」と見なされかねない、という危機感もあります。
前回・前々回で述べたとおり、金(ゴールド)相場における天動説である「有事の金」「株と金は逆相関」「インフレ時は金」の三つで説明しにくい値動きが散見されています。このため、これまでと異なる考え方を用いなければならなくなっています。
そこで、筆者はこれまで提唱してきた「七つのテーマ」に手を加え、以下のように「地動説」を考えました。短中期、中長期、超長期の三つの時間軸に分類される七つのテーマを俯瞰(ふかん)して分析を行うことが「地動説」の基本であり、その中の短中期の時間軸に「天動説」が生きているという考え方です。
また、「一つの材料のみで動いていない」「上下の圧力が混在している」「それらの圧力が連続的に相殺されている」ことも、この地動説を唱える上で重要な点です。
図:金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマと「天動説」「地動説」

出所:筆者作成