原油反発。米主要株価指数の反発などで。63.06ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反落などで。3,651.00ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年01月限は16,260元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は490.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2245.15ドル(前日比21.45ドル縮小)、円建てで11,107円(前日比1円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月8日 18時14分時点 6番限)
金 17,300円/g
白金 6,193円/g
ゴム 324.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)高騰、その背景を深掘り」
前回は、「地動説で説明できる現代の『逆行』現象」として、FRBの利下げ思惑拡大時の国内外の金(ゴールド)相場への影響を、確認しました。
今回は、「金(ゴールド)高騰、その背景を深掘り」として、FRBの利下げ(思惑含む)時のドル建て・円建て金(ゴールド)相場への影響を、確認します。
金(ゴールド)相場の上昇が止まりません。国内・海外ともに金(ゴールド)相場は新たな大台に到達しました。これから数回に分けて、「有事」や「株と逆相関」だけでは語れない金(ゴールド)市場の深層に迫り、今後の値動きを展望します。
9月の第1週目に、国内外の金(ゴールド)相場が、歴史的高値を更新しました。ニューヨークの金先物は1トロイオンスあたり3,600ドル、大阪の金先物は1グラムあたり17,000円という大台に到達しました。
2025年の年初からの動きを振り返ってみると、年初から4月中旬まで上昇、4月下旬から8月中旬まで横ばい、8月下旬から9月にかけて大きく上昇したことがわかります。
年初から4月中旬までは、トランプ大統領の誕生、トランプ関税の導入、中東情勢の混迷などによって不安感が大きくなり、こうした不安感によって広がった有事(伝統的)ムードが上昇圧力をかけました。
4月下旬から8月中旬までは、3,500ドル台の大台(当時)に到達したことによる高値への警戒感、米国の利下げ観測の一時後退などを受け、上値が重い状態が続きました。
しかし、8月下旬から9月にかけて、雇用や物価関連の経済指標の一部が弱かったことを受け、米国の利下げ観測が強まったり、トランプ米大統領が人事に介入する姿勢を示し、FRB(米連邦準備制度理事会)に対する不信感が大きくなったりしたことがきっかけで、強い上昇圧力がかかりました。
米国の利下げ観測が強まったことで、ドル安観測が大きくなりました。このことにより、金利を生まない金(ゴールド)のデメリット低下、米ドルに対する金(ゴールド)の価値向上観測など、ドルの代わりを意味する代替通貨をきっかけとした大きい上昇圧力が金相場にかかりました。
同時に、中東やウクライナ情勢をめぐり懸念が生じ、有事(伝統的)ムードが強まりました。トランプ米大統領の人事介入によってFRBへの不信感が強まり、そのFRBが発行する米ドルの信用低下という連想も、大きくなりました。
利下げは、かつて日本がそうであったように、個人や企業が資金調達をしやすくなるという点で、景気回復要因だと言えます。金利が下がると景気が悪くなっているという印象が生じるケースもありますが、この場合は「下がる」ではなく、「下げる」という人為的な操作によるものです。
利下げによって景気回復が進むという思惑から、米国を中心に株価指数が大きく上昇する場面が見られました。この点は株の代わりを意味する代替資産をきっかけとした下落圧力となりました。こうした上昇圧力と下落圧力が相殺され、金(ゴールド)相場が短期的な急反発を演じたと言えます。
円建ての金相場については、ドル建てという世界標準の金(ゴールド)相場の上昇によってもたらされた上昇圧力を受けました。同時にドル安観測による円高観測が、下落圧力をかけました。これらが相殺され、円建て金(ゴールド)相場は上昇しました。
図:FRBの利下げ(思惑含む)時のドル建て・円建て金(ゴールド)相場への影響

出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反落などで。3,651.00ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年01月限は16,260元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は490.5元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2245.15ドル(前日比21.45ドル縮小)、円建てで11,107円(前日比1円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月8日 18時14分時点 6番限)
金 17,300円/g
白金 6,193円/g
ゴム 324.4円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)高騰、その背景を深掘り」
前回は、「地動説で説明できる現代の『逆行』現象」として、FRBの利下げ思惑拡大時の国内外の金(ゴールド)相場への影響を、確認しました。
今回は、「金(ゴールド)高騰、その背景を深掘り」として、FRBの利下げ(思惑含む)時のドル建て・円建て金(ゴールド)相場への影響を、確認します。
金(ゴールド)相場の上昇が止まりません。国内・海外ともに金(ゴールド)相場は新たな大台に到達しました。これから数回に分けて、「有事」や「株と逆相関」だけでは語れない金(ゴールド)市場の深層に迫り、今後の値動きを展望します。
9月の第1週目に、国内外の金(ゴールド)相場が、歴史的高値を更新しました。ニューヨークの金先物は1トロイオンスあたり3,600ドル、大阪の金先物は1グラムあたり17,000円という大台に到達しました。
2025年の年初からの動きを振り返ってみると、年初から4月中旬まで上昇、4月下旬から8月中旬まで横ばい、8月下旬から9月にかけて大きく上昇したことがわかります。
年初から4月中旬までは、トランプ大統領の誕生、トランプ関税の導入、中東情勢の混迷などによって不安感が大きくなり、こうした不安感によって広がった有事(伝統的)ムードが上昇圧力をかけました。
4月下旬から8月中旬までは、3,500ドル台の大台(当時)に到達したことによる高値への警戒感、米国の利下げ観測の一時後退などを受け、上値が重い状態が続きました。
しかし、8月下旬から9月にかけて、雇用や物価関連の経済指標の一部が弱かったことを受け、米国の利下げ観測が強まったり、トランプ米大統領が人事に介入する姿勢を示し、FRB(米連邦準備制度理事会)に対する不信感が大きくなったりしたことがきっかけで、強い上昇圧力がかかりました。
米国の利下げ観測が強まったことで、ドル安観測が大きくなりました。このことにより、金利を生まない金(ゴールド)のデメリット低下、米ドルに対する金(ゴールド)の価値向上観測など、ドルの代わりを意味する代替通貨をきっかけとした大きい上昇圧力が金相場にかかりました。
同時に、中東やウクライナ情勢をめぐり懸念が生じ、有事(伝統的)ムードが強まりました。トランプ米大統領の人事介入によってFRBへの不信感が強まり、そのFRBが発行する米ドルの信用低下という連想も、大きくなりました。
利下げは、かつて日本がそうであったように、個人や企業が資金調達をしやすくなるという点で、景気回復要因だと言えます。金利が下がると景気が悪くなっているという印象が生じるケースもありますが、この場合は「下がる」ではなく、「下げる」という人為的な操作によるものです。
利下げによって景気回復が進むという思惑から、米国を中心に株価指数が大きく上昇する場面が見られました。この点は株の代わりを意味する代替資産をきっかけとした下落圧力となりました。こうした上昇圧力と下落圧力が相殺され、金(ゴールド)相場が短期的な急反発を演じたと言えます。
円建ての金相場については、ドル建てという世界標準の金(ゴールド)相場の上昇によってもたらされた上昇圧力を受けました。同時にドル安観測による円高観測が、下落圧力をかけました。これらが相殺され、円建て金(ゴールド)相場は上昇しました。
図:FRBの利下げ(思惑含む)時のドル建て・円建て金(ゴールド)相場への影響

出所:筆者作成