原油反発。米主要株価指数の反発などで。63.26ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。3,681.55ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,985元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は488.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2298.55ドル(前日比6.90ドル縮小)、円建てで11,272円(前日比19円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月10日 15時39分時点 6番限)
金 17,435円/g
白金 6,163円/g
ゴム 319.7円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「中央銀行とは?FRBの今後の方針は?」
前回は、「2010年以降の値動き、七つのテーマで分析」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマを、確認しました。
今回は、「中央銀行とは?FRBの今後の方針は?」として、FFレートと海外金(ゴールド)現物価格の推移を、確認します。
中央銀行および、米国の中央銀行に相当するFRBが開催する会合である「FOMC(米連邦公開市場委員会)」のメンバーの構成を確認します。
中央銀行(Central Bank)の主な役割は、(1)通貨の発行、(2)金融政策の実施、(3)金融システムの安定、(4)外貨準備と為替政策、などです。「銀行の銀行」と呼ばれ、これらの役割を担う、その国唯一の機関として、自国の経済目標達成(雇用の最大化を含む)や物価の安定を目指しています。
日本の日本銀行、米国のFRB、欧州連合(EU)の欧州中央銀行(ECB)などがそれに当たります。
金(ゴールド)相場に直接的に関わる役割は、大きく二つあります。(2)の金融政策の実施と(4)の外貨準備です。
足元、大きな議論になっている米国の利下げは(2)に分類される政策金利操作に、2010年から継続している中央銀行全体としての金(ゴールド)の買い越しは(4)に分類される外貨準備高保有に当てはまります。
政策金利操作は、前回述べた七つのテーマの「代替通貨」に分類できる短中期的な材料、外貨準備高保有は、七つのテーマの「中央銀行」に分類できる中長期的な材料です。
中央銀行が政策金利を操作することで、金(ゴールド)相場に短中期的な上下の圧力がかかったり、外貨準備高に占める金(ゴールド)の保有量を増減させたりすることで、金(ゴールド)相場に中長期的な上下の圧力がかかったりします。
また、米国の中央銀行に当たるFRBが実施するFOMCのメンバーの構成について確認します。FOMCのメンバーは合計12人です。内訳は、FRBのメンバー7人(議長1人、副議長1人、5人の理事)、ニューヨーク連邦銀行の総裁(1人)、他の連邦銀行の総裁のうち4人です。
連邦銀行の総裁の4人については、ニューヨーク連銀以外の11行の総裁が、持ち回り(任期1年)で担当します。
FOMCのメンバーに加わらない7人の総裁は、会合に出席し、意見を述べたりします。その意味では、19人がFOMCの方針決定に関わっていると言えます。
その19人は、フェデラル・ファンド金利(FF金利。米国の政策金利に当たる)の方向性をどのように考えているのでしょうか。シカゴ先物取引所(CME)の資料(Fed Watch Tool)に、そのヒントが記載されています。
以下のグラフの右側(赤枠)は、2025年、2026年、2027年のFF金利の水準に関する、19人の考えの中央値の推移を示しています(9月5日時点)。
現時点の19人の考えの方向性は「利下げ継続」であると、言えます。FRBに利下げを要求したり、人事に介入したりしているトランプ米大統領の任期が2028年までであることと、符合しているように見えます。
グラフの赤い太い矢印で示した通り、利下げのタイミングは金(ゴールド)相場にかかる上昇圧力が大きくなる傾向があります。19人の見通しの方向性が変わらなければ、「代替通貨」をきっかけとした短中期視点の上昇圧力は、今後も続く可能性があります。
図:FFレートと海外金(ゴールド)現物価格の推移

出所:FEDおよびLBMAのデータ、Fed Watch Toolの資料を基に筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。3,681.55ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,985元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年10月限は488.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2298.55ドル(前日比6.90ドル縮小)、円建てで11,272円(前日比19円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月10日 15時39分時点 6番限)
金 17,435円/g
白金 6,163円/g
ゴム 319.7円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NY金先物 日足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「中央銀行とは?FRBの今後の方針は?」
前回は、「2010年以降の値動き、七つのテーマで分析」として、金(ゴールド)の国際相場に関わる七つのテーマを、確認しました。
今回は、「中央銀行とは?FRBの今後の方針は?」として、FFレートと海外金(ゴールド)現物価格の推移を、確認します。
中央銀行および、米国の中央銀行に相当するFRBが開催する会合である「FOMC(米連邦公開市場委員会)」のメンバーの構成を確認します。
中央銀行(Central Bank)の主な役割は、(1)通貨の発行、(2)金融政策の実施、(3)金融システムの安定、(4)外貨準備と為替政策、などです。「銀行の銀行」と呼ばれ、これらの役割を担う、その国唯一の機関として、自国の経済目標達成(雇用の最大化を含む)や物価の安定を目指しています。
日本の日本銀行、米国のFRB、欧州連合(EU)の欧州中央銀行(ECB)などがそれに当たります。
金(ゴールド)相場に直接的に関わる役割は、大きく二つあります。(2)の金融政策の実施と(4)の外貨準備です。
足元、大きな議論になっている米国の利下げは(2)に分類される政策金利操作に、2010年から継続している中央銀行全体としての金(ゴールド)の買い越しは(4)に分類される外貨準備高保有に当てはまります。
政策金利操作は、前回述べた七つのテーマの「代替通貨」に分類できる短中期的な材料、外貨準備高保有は、七つのテーマの「中央銀行」に分類できる中長期的な材料です。
中央銀行が政策金利を操作することで、金(ゴールド)相場に短中期的な上下の圧力がかかったり、外貨準備高に占める金(ゴールド)の保有量を増減させたりすることで、金(ゴールド)相場に中長期的な上下の圧力がかかったりします。
また、米国の中央銀行に当たるFRBが実施するFOMCのメンバーの構成について確認します。FOMCのメンバーは合計12人です。内訳は、FRBのメンバー7人(議長1人、副議長1人、5人の理事)、ニューヨーク連邦銀行の総裁(1人)、他の連邦銀行の総裁のうち4人です。
連邦銀行の総裁の4人については、ニューヨーク連銀以外の11行の総裁が、持ち回り(任期1年)で担当します。
FOMCのメンバーに加わらない7人の総裁は、会合に出席し、意見を述べたりします。その意味では、19人がFOMCの方針決定に関わっていると言えます。
その19人は、フェデラル・ファンド金利(FF金利。米国の政策金利に当たる)の方向性をどのように考えているのでしょうか。シカゴ先物取引所(CME)の資料(Fed Watch Tool)に、そのヒントが記載されています。
以下のグラフの右側(赤枠)は、2025年、2026年、2027年のFF金利の水準に関する、19人の考えの中央値の推移を示しています(9月5日時点)。
現時点の19人の考えの方向性は「利下げ継続」であると、言えます。FRBに利下げを要求したり、人事に介入したりしているトランプ米大統領の任期が2028年までであることと、符合しているように見えます。
グラフの赤い太い矢印で示した通り、利下げのタイミングは金(ゴールド)相場にかかる上昇圧力が大きくなる傾向があります。19人の見通しの方向性が変わらなければ、「代替通貨」をきっかけとした短中期視点の上昇圧力は、今後も続く可能性があります。
図:FFレートと海外金(ゴールド)現物価格の推移

出所:FEDおよびLBMAのデータ、Fed Watch Toolの資料を基に筆者作成