原油反落。米主要株価指数の反落などで。64.26ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。3,703.05ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,880元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年11月限は499.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2318.6ドル(前日比4.00ドル縮小)、円建てで11,265円(前日比17円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月17日 17時56分時点 6番限)
金 17,421円/g
白金 6,156円/g
ゴム 316.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「自動車排ガス浄化装置向け需要は『復活』」
前回は、「10年前『フォルクスワーゲン問題』が発覚」として、ドル建てプラチナ、金(ゴールド)価格推移を確認しました。
今回は、「自動車排ガス浄化装置向け需要は『復活』」として、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移を確認します。
フォルクスワーゲン問題発覚を機に「急減する」とはやしたてられた、自動車排ガス浄化装置向けの需要を確認します。以下のとおり、足元の水準は、同問題が発覚した2015年の水準とほとんど差がありません。
確かに、問題発覚直後は減少しましたが、「急減」と言える減少ではありませんでした。国・地域別に見ると、フォルクスワーゲン問題の起点となった欧州で減少したものの、北米、中国、インドなどで増加していることが分かります。
新型コロナがパンデミック化し、世界景気が減速したことを受けて2020年は大きく減少しましたが、全体としてその後、急回復しました。
折しも足元、欧米ではEV一辺倒から、内燃機関とモーターの両方を搭載するハイブリッド車を重視するハイブリッドシフトが起きています。同シフトは排ガス浄化装置を搭載する自動車の生産を増やす、ひいてはプラチナの需要を増やす要因になり得ます。
また、自動車1台当たりの排ガス浄化装置向けに用いられる貴金属の量が増加している影響も大きいと考えられます。「脱炭素」の流れを受け、世界各国で排ガス規制が断続的に強化され、内燃機関であるエンジンや排ガス浄化装置の性能を向上させ続けなければならなくなっています。
こうした状況を受けてか、自動車1台当たりに使われる排ガス浄化装置向けの貴金属の量が増加傾向にあります(筆者推計)。このことは、仮に内燃機関を搭載する自動車の生産台数が、世界の景気後退などによって減少したとしても、それほど大きく貴金属の同需要を減らす事態にはなりにくいことを示唆しています。
今後、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要は、ハイブリッドシフトをきっかけとした「量」の面の増加、排ガス規制強化による1台当たりに使われる同需要の増加という「質」の面の増加が、予想されます。
そもそも、プラチナの排ガス浄化装置向け需要の「急減」は起きていませんでした。逆に今後は、「量」「質」両面で増加する可能性があります。もはやフォルクスワーゲン問題の件でプラチナ需要が脅かされる心配はない、プラチナ相場が長期的に低迷を強いられる理由はないと筆者は考えています。
図:プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移 単位:千オンス

出所:Johnson Mattheyのデータを基に筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。3,703.05ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。26年01月限は15,880元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年11月限は499.3元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで2318.6ドル(前日比4.00ドル縮小)、円建てで11,265円(前日比17円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月17日 17時56分時点 6番限)
金 17,421円/g
白金 6,156円/g
ゴム 316.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「自動車排ガス浄化装置向け需要は『復活』」
前回は、「10年前『フォルクスワーゲン問題』が発覚」として、ドル建てプラチナ、金(ゴールド)価格推移を確認しました。
今回は、「自動車排ガス浄化装置向け需要は『復活』」として、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移を確認します。
フォルクスワーゲン問題発覚を機に「急減する」とはやしたてられた、自動車排ガス浄化装置向けの需要を確認します。以下のとおり、足元の水準は、同問題が発覚した2015年の水準とほとんど差がありません。
確かに、問題発覚直後は減少しましたが、「急減」と言える減少ではありませんでした。国・地域別に見ると、フォルクスワーゲン問題の起点となった欧州で減少したものの、北米、中国、インドなどで増加していることが分かります。
新型コロナがパンデミック化し、世界景気が減速したことを受けて2020年は大きく減少しましたが、全体としてその後、急回復しました。
折しも足元、欧米ではEV一辺倒から、内燃機関とモーターの両方を搭載するハイブリッド車を重視するハイブリッドシフトが起きています。同シフトは排ガス浄化装置を搭載する自動車の生産を増やす、ひいてはプラチナの需要を増やす要因になり得ます。
また、自動車1台当たりの排ガス浄化装置向けに用いられる貴金属の量が増加している影響も大きいと考えられます。「脱炭素」の流れを受け、世界各国で排ガス規制が断続的に強化され、内燃機関であるエンジンや排ガス浄化装置の性能を向上させ続けなければならなくなっています。
こうした状況を受けてか、自動車1台当たりに使われる排ガス浄化装置向けの貴金属の量が増加傾向にあります(筆者推計)。このことは、仮に内燃機関を搭載する自動車の生産台数が、世界の景気後退などによって減少したとしても、それほど大きく貴金属の同需要を減らす事態にはなりにくいことを示唆しています。
今後、プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要は、ハイブリッドシフトをきっかけとした「量」の面の増加、排ガス規制強化による1台当たりに使われる同需要の増加という「質」の面の増加が、予想されます。
そもそも、プラチナの排ガス浄化装置向け需要の「急減」は起きていませんでした。逆に今後は、「量」「質」両面で増加する可能性があります。もはやフォルクスワーゲン問題の件でプラチナ需要が脅かされる心配はない、プラチナ相場が長期的に低迷を強いられる理由はないと筆者は考えています。
図:プラチナの自動車排ガス浄化装置向け需要の推移 単位:千オンス

出所:Johnson Mattheyのデータを基に筆者作成