[Vol.2132] 猫と金(ゴールド)犬とプラチナ

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。米主要株価指数の反発などで。60.60ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。4,592.06ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。26年05月限は15,975元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。26年02月限は445.6元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2253.81ドル(前日比19.71ドル拡大)、円建てで13,127円(前日比28円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月13日 19時01分時点 6番限)
24,107円/g
白金 10,980円/g
ゴム 351.5円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)

●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス
NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「猫と金(ゴールド)犬とプラチナ」
前回は、「ベネズエラを資源の呪いから解放する?」として、米国によるベネズエラへの大規模攻撃、および大統領拘束の背景(筆者イメージ)を、確認しました。

今回は、「猫と金(ゴールド)犬とプラチナ」として、金(ゴールド)とプラチナ価格の推移を、確認します。

金(ゴールド)と猫、プラチナと犬。一見無関係に見えるこれらには、実は意外な共通点があります。今後数回にわたり、これらの共通点を確認しつつ、今後の貴金属投資に役立つアイデアを紹介します。

特徴の共通点をきっかけに、猫を金(ゴールド)やその値動きに、犬をプラチナやその値動きに見立てて分析しました。今回はこれらの共通点を確認しつつ、金(ゴールド)とプラチナの状況を確認します。

猫は、古代エジプトで穀物を食い荒らすネズミや害虫を退治する「守護の力」を持つ存在として重用され、家の中で飼われるようになった最初の動物の一つとされています。人々との関わりは比較的独立的で、敬意と崇拝の対象でもありました。

現代でも、世界各国で猫は美しさやきらびやかさ、神秘性を象徴する存在として、そして自由で気まぐれな性格を持ちながらも、身近で愛される存在として、人間の生活に溶け込んでいます。

金(ゴールド)は、美しく妖艶な輝きを放ったり、神秘的な雰囲気を醸し出したりして、古代から人間を魅了してきました。しばしば崇拝の対象となるなど、歴史的にも人間にとって特別な存在です。そして、柔らかく加工しやすい特性が生かされ、装飾品などに用いられ、人間の生活に柔軟に溶け込んでいます。

近年の価格推移は、歴史的高値を更新するきらびやかな面があります。同時に、株高時でもドル高時でも高騰するなど、きまぐれな面もあります。猫と金(ゴールド)は、多くの共通点を持っていると言えます。

犬は、人間が家畜化した最初の動物とされ、狩猟や防衛、家畜の番など、人間の暮らしを支え続けてきました。犬が持つ忠実さや信頼性が、人間社会の発展の一助となった場面も多くあります。現代においても、災害救助の場面で活躍するなど、人間にとって忠実で献身的な頼れる存在です。

プラチナは、厳しい環境で真価を発揮する強靭(きょうじん)さ、多機能さが評価され、重要な場面で人間を支えてきました。耐久性と化学的な安定性が求められる産業用途や、宝飾向け用途などで活躍してきました。

近年の価格推移を振り返ると、低位安定を強いられ、それを耐え忍ぶ力強さを見せてきました。長期視点でいつか花開く可能性を秘めていると見られていましたが、2025年、急反発を見せ、関係者を驚かせました。犬とプラチナもまた、多くの共通点を持っていると言えます。

※上記は、伝統的な経緯を考慮した猫と犬のイメージです。技術革新によって多様な品種が出現しているため、この記載に合わない場合もあります。

図:金(ゴールド)とプラチナ価格の推移 単位:ドル/トロイオンス
図:金(ゴールド)とプラチナ価格の推移 単位:ドル/トロイオンス
出所:世界銀行のデータより筆者作成 イラストはPIXTA

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。超就職氷河期の2000年に、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして活動を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。「過去の常識にとらわれない解説」をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌、インターネットなどで幅広く、情報発信を行っている。大学生と高校生の娘とのコミュニケーションの一部を、活動の幅を広げる要素として認識。キャリア形成のための、学びの場の模索も欠かさない。