米国の石油製品の消費量、過去数十年で最低

原油
著者:吉田 哲
原油反発。主要株価指数の反発などで。16.53ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドルインデックスの反落などで。1,758.60ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年09月限は9,960元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。20年06月限は231.1元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで973.9ドル(前日比16.5ドル拡大)、円建てで3,404円(前日比37円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

東京市場は以下のとおり。(4月24日 19時46分頃 先限)
 5,982円/g 白金 2,578円/g 原油 20,780円/kl
ゴム 151.5円/kg とうもろこし 22,020円/t

●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)
東京原油 1時間足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より

●本日のグラフ「米国の石油製品の消費量、過去数十年で最低」

前回は「新型コロナ、超大型ハリケーン超え!?」として、米国全体の製油所への原油の投入量に注目しました。

今回は「米国、石油製品の消費量、過去数十年で最低」として、米国全体の石油製品の消費量に注目します。

EIA(米エネルギー省)は毎週水曜日(日本時間水曜夜)、週間石油統計で、前週金曜日時点の、ガソリンや暖房油などの石油製品の供給量のデータを公表しています。

EIAは、石油製品の供給量の変化により、同消費量の変化を推定している、としているため、実質的に、石油製品の供給量が消費量と言えると思います。

在庫を抱える場合はあるものの、おおむね、必要な量を精製し、精製された石油製品を消費している、と考えられます。

以下のグラフは、米国の石油製品の供給量(≒消費量)の推移を示しています。

4月17日(金)時点で、日量1410万バレルでした。前週(10日)に比べて日量30万バレル程度回復したものの、現在の水準は、同統計で確認できる1990年11月9日以降の最低です。

また、3月27日から4月3日にかけて日量341万バレル減少しましたが、この減少幅は過去最大でした。

このまま米国で石油製品の消費量が低水準である状況が続くのか、回復に向かうのか、やはり、新型コロナウイルスの感染状況や経済活動の再開の具合によるのだと思います。

この米国国内の石油製品の消費量が回復してくれば、米国国内での経済活動が回復してきたことを示す、バロメータになると考えらえれます。

また、マイナス価格の主因となった高水準に積み上がる米国の原油在庫を減少させる、きっかけになるとみられます。

図:米国全体の石油製品の供給量 単位:百万バレル/日量
米国全体の石油製品の供給量

出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者推計

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト 1977年生まれ。大学卒業後、コモディティ業界に入る。2007年からコモディティアナリストとして商品の個別銘柄分析や情報配信を担当。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。楽天証券ウェブサイトにレポート「週刊コモディティマーケット」を掲載(毎週金曜更新)。各種メディアでも独自の視点を織り交ぜながら関連情報を幅広く配信している。