原油反発。主要株価指数の反発などで。38.92ドル/バレル近辺で推移。 金反発。ドルインデックスの反落などで。1,774.60ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)端午節のため休場。 上海原油(上海国際能源取引中心)端午節のため休場。 金・プラチナの価格差、ドル建てで970.4ドル(前日比2.5ドル拡大)、円建てで3,314円(前日比14円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(6月26日 19時24分頃 先限) 金 6,056円/g 白金 2,742円/g 原油 27,550円/kl ゴム 154.8円/kg とうもろこし 22,440円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル) 出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「なぜ原油価格が急落すると、米シェールの新規油井の生産量が減少するのか」 前回は「リビアの状況はシビア。もはや産油国の体をなしていない」として、この数年間のリビアの原油生産量に注目しました。 今回は「なぜ原油価格が下落すると、新規油井の生産効率が低下するのか」として、6月15日にEIA(米エネルギー省)が公表した、米シェール主要地区のデータから、新規1油井あたりの原油生産量について、書きます。 以下のグラフは、米シェール主要7地区の、新規1油井あたりの原油生産量の平均(赤線)と、WTI原油価格の月間平均の推移(青線)を示したものです。 新規1油井あたりの原油生産量は、2020年3月をピークに、4月と5月、急減していることがわかります。 原油価格の急落がその要因とみられますが、なぜ、原油価格が急落すると、新規1油井当たりの原油生産量が減少するのでしょうか。 理由は少なくとも2つあると、筆者は考えています。 一つ目は、単純に新規油井の“数が減少するため”です。 原油価格の急落を受け、掘削した井戸に対して原油を生産できるようする仕上げに費用をかけられなくなり、新規油井の数が減少していると、考えられる点です。 二つ目は、新規1油井あたりの“質を維持できなくなっているため”です。 仮に新規油井となり、原油生産が始まっても、原油価格が急落したことによって、生産量が最大の状態を維持するための費用をかけられなくなっていると、考えられる点です。 このように、原油価格が急落すると、新規油井の数と質の両面が低下し、その結果、同油井からの原油生産量が減少すると、考えられます。 図:米シェール主要地区の新規1油井あたりの原油生産量とWTI原油価格 出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者作成