原油反発。米主要株価指数の反発などで。40.23ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,899.15ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年01月限は13,825元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年12月限は271.4元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1025.35ドル(前日比4.05ドル拡大)、円建てで3,546円(前日比18円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月16日 20時27分頃 先限)
金 6,465円/g 白金 2,919円/g
ゴム 203.7円/kg とうもろこし 24,350円/t
●WTI原油先物 日足 (単位:ドル/バレル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「米シェール生産量、やや減少。今後も減少が続くか!?」
前回は「米シェール業者、さらに筋肉質になる」として、10月13日(月)に、EIA(米エネルギー省)が公表した、米シェール主要地区のさまざまなデータから、同地区の新規1油井あたりの原油生産量に、注目しました。
今回は前回に関連し、「米シェール生産量、やや減少。今後も減少が続くか!?」として、同データから、米シェール7主要地区の原油生産量の合計に、注目します。
同データによれば、同地区の9月の原油生産量は合計で日量790万バレルでした。
8月にくらべてやや減少したものの、3月から4月にかけてOPECプラスの会合の決裂や、新型コロナショックによって発生した原油価格の急落の影響で急減した5月の生産量が688万バレルだったことを考えれば、現在もまだ回復基調にあると言えそうです。
ただ、見通しについては様子が異なります。毎月EIAが公表される同データは、2カ月先までの見通しを含んでいます。今月公表された10月の見通しは7地区合計で日量781万バレル、11月は日量769万バレルでした。9月の実績値である日量790万バレルから徐々に減少すると、EIAは見込んでいるわけです。
前回述べたとおり、同地区では、新規1油井あたりの原油生産量が大きく増加しています。米シェール業者の開発段階における“質”が急激に向上しているわけです。この点は、足元の同地区の原油生産量を、一定程度、下支えていると考えられます。
しかし、同見通しは、同地区の原油生産量が徐々に減少することを示唆しています。“質”の急激な向上の最中、なぜ、原油生産量が減少することが見通されるのでしょうか。理由の一つに、“質”ともう一つの開発段階の要素である“数”が、今後さらに減少することが予想されているためだと考えられます。
“質”の急激な改善を相殺して余りあるほど、“数”の状況がさらに大幅に悪化し、同地区の原油生産量が減少する、というシナリオが提示されているのだと、考えられます。
原油相場の動向も関わることから、目先の状況は流動的とみられますが、いずれにせよ、足元、稼働リグ数が激減していること、今後も減少が止まらない可能性があることを考えれば、米シェールは徐々に衰退していくのかもしれません。
図:米シェール主要地区の原油生産量(7地区合計) 単位:百万バレル/日量

出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,899.15ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年01月限は13,825元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。20年12月限は271.4元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1025.35ドル(前日比4.05ドル拡大)、円建てで3,546円(前日比18円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(10月16日 20時27分頃 先限)
金 6,465円/g 白金 2,919円/g
ゴム 203.7円/kg とうもろこし 24,350円/t
●WTI原油先物 日足 (単位:ドル/バレル)

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「米シェール生産量、やや減少。今後も減少が続くか!?」
前回は「米シェール業者、さらに筋肉質になる」として、10月13日(月)に、EIA(米エネルギー省)が公表した、米シェール主要地区のさまざまなデータから、同地区の新規1油井あたりの原油生産量に、注目しました。
今回は前回に関連し、「米シェール生産量、やや減少。今後も減少が続くか!?」として、同データから、米シェール7主要地区の原油生産量の合計に、注目します。
同データによれば、同地区の9月の原油生産量は合計で日量790万バレルでした。
8月にくらべてやや減少したものの、3月から4月にかけてOPECプラスの会合の決裂や、新型コロナショックによって発生した原油価格の急落の影響で急減した5月の生産量が688万バレルだったことを考えれば、現在もまだ回復基調にあると言えそうです。
ただ、見通しについては様子が異なります。毎月EIAが公表される同データは、2カ月先までの見通しを含んでいます。今月公表された10月の見通しは7地区合計で日量781万バレル、11月は日量769万バレルでした。9月の実績値である日量790万バレルから徐々に減少すると、EIAは見込んでいるわけです。
前回述べたとおり、同地区では、新規1油井あたりの原油生産量が大きく増加しています。米シェール業者の開発段階における“質”が急激に向上しているわけです。この点は、足元の同地区の原油生産量を、一定程度、下支えていると考えられます。
しかし、同見通しは、同地区の原油生産量が徐々に減少することを示唆しています。“質”の急激な向上の最中、なぜ、原油生産量が減少することが見通されるのでしょうか。理由の一つに、“質”ともう一つの開発段階の要素である“数”が、今後さらに減少することが予想されているためだと考えられます。
“質”の急激な改善を相殺して余りあるほど、“数”の状況がさらに大幅に悪化し、同地区の原油生産量が減少する、というシナリオが提示されているのだと、考えられます。
原油相場の動向も関わることから、目先の状況は流動的とみられますが、いずれにせよ、足元、稼働リグ数が激減していること、今後も減少が止まらない可能性があることを考えれば、米シェールは徐々に衰退していくのかもしれません。
図:米シェール主要地区の原油生産量(7地区合計) 単位:百万バレル/日量

出所:EIA(米エネルギー省)のデータをもとに筆者作成