米民主党政権下の金相場見通しは?

著者:菊川 弘之
 8日(日)の米メディアの当選確実報道を受けて、バイデン氏が勝利宣言を行った。

 激戦州のペンシルバニア州で、当初の開票では、共和党が大きなリードを保つ「Red mirage(赤い蜃気楼)」が見られたが、開票が進むにつれ、民主党が巻き返す「Blue shift(ブルーシフト)」「Blue Wave(ブルーウェーブ)」が起きた。

 現段階でトランプ大統領は、最後まで戦う姿勢を見せており、法廷闘争からの長期化に入る可能性も残っているものの、マーケットはリスクオンが急速に高まっている。

 バイデン候補が勝利宣言し、米政治を取り巻く不透明感が後退したとの見方からリスクオンが強まる中、週明けの株式市場では、ワクチン実用化で経済活動の再開が加速するとの見方から景気敏感株に買いが集まった。

 米製薬大手ファイザーが独ビオンテックと共同開発するコロナワクチンの臨床試験で9割以上の被験者に感染防止効果がみられたとの初期データを発表。安全性の検証が終わり次第、11月第3週にも米食品医薬品局(FDA)にワクチンの緊急使用許可を申請する。

 1977年以降、大統領選挙で共和党から民主党へ政権移行したのは3回。この際の、NY金の値動きを見ると、1月の大統領就任以降、春先にかけて概ね堅調推移となっている。
 

 

このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

日産証券主席アナリスト / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。
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