原油反発。米主要株価指数の反発などで。61.23ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,742.55ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は13,625元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年05月限は397.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで564.5ドル(前日比26ドル縮小)、円建てで1,966円(前日比32円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月14日 18時54分頃 先限)
金 6,109円/g 白金 4,143円/g
ゴム 232.7円/kg とうもろこし 31,540円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/752/original_1_210414_rakutensec_yoshida.png)
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「金相場、同一テーマで方向性が切り替わる点に注目」
前回は、「この5カ月間、金相場は下落するも底割れしていない」として、この5カ月間の金相場の値動きについて書きました。
今回は、「金相場、同一テーマで方向性が切り替わる点に注目」として、金相場の変動要因の方向性が変化することについて書きます。
足元、金市場の周辺を見渡せば、複数の主要株価指数が記録的な高値水準維持していたり、ドル金利が上昇したりしています。これらは、金の重要テーマ、“代替資産(株の代わり)”および“代替通貨(ドルの代わり)”における、金相場の下落要因です。
金相場が複数のテーマから下落圧力を受けている中、節目である1,700ドルをキープできているのは、短期売買に主眼をおいた投資家たちの中に1,700ドルの節目まで下落したら買いたい(値ごろ拾いの新規買い、売りポジションの損切り買い)、と考えている人がいることや、金相場の6つの重要テーマの中の、短・中期のテーマの一つ“有事のムード”起因の上昇要因が底流していることが背景にあると、筆者は考えています。
金市場を取り巻くテーマは、短中期で3つ、中長期で3つ、合計6つあり、日々目にする関連するニュースは、6つのどれかに分類されると筆者は考えています。これらのテーマが金の価格動向の方向性に与える影響については、“1テーマ1方向”の原則はありません。つまり、状況に応じて、1つのテーマ内で関連する材料の影響力が相殺され、その結果、上昇要因にも下落要因にもなり得るわけです。
以下の図のとおり、2020年11月以降、ワクチンの流通拡大が世界に安心感をもたらしたことで、短中期的なテーマの一つ、“有事のムード”は下落要因と目されました(不安後退→逃避先需要減少)。しかし、2021年3月中旬以降は、ワクチンが流通しても感染者が増加し、不安感が強まったことで、当該テーマは上昇要因と目されます(不安拡大→逃避先需要増加)。
短期投資目的の投資家たちの下支えや、“有事のムード”における上昇圧力などが、金相場が一定の下落圧力を受け続ける中でも、節目の1,700ドルをキープできている要因であると、筆者は考えています。
図:足元の金市場の変動要因(イメージ)
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/753/original_2_210414_rakutensec_yoshida.png)
出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,742.55ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は13,625元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年05月限は397.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで564.5ドル(前日比26ドル縮小)、円建てで1,966円(前日比32円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月14日 18時54分頃 先限)
金 6,109円/g 白金 4,143円/g
ゴム 232.7円/kg とうもろこし 31,540円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/752/original_1_210414_rakutensec_yoshida.png)
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「金相場、同一テーマで方向性が切り替わる点に注目」
前回は、「この5カ月間、金相場は下落するも底割れしていない」として、この5カ月間の金相場の値動きについて書きました。
今回は、「金相場、同一テーマで方向性が切り替わる点に注目」として、金相場の変動要因の方向性が変化することについて書きます。
足元、金市場の周辺を見渡せば、複数の主要株価指数が記録的な高値水準維持していたり、ドル金利が上昇したりしています。これらは、金の重要テーマ、“代替資産(株の代わり)”および“代替通貨(ドルの代わり)”における、金相場の下落要因です。
金相場が複数のテーマから下落圧力を受けている中、節目である1,700ドルをキープできているのは、短期売買に主眼をおいた投資家たちの中に1,700ドルの節目まで下落したら買いたい(値ごろ拾いの新規買い、売りポジションの損切り買い)、と考えている人がいることや、金相場の6つの重要テーマの中の、短・中期のテーマの一つ“有事のムード”起因の上昇要因が底流していることが背景にあると、筆者は考えています。
金市場を取り巻くテーマは、短中期で3つ、中長期で3つ、合計6つあり、日々目にする関連するニュースは、6つのどれかに分類されると筆者は考えています。これらのテーマが金の価格動向の方向性に与える影響については、“1テーマ1方向”の原則はありません。つまり、状況に応じて、1つのテーマ内で関連する材料の影響力が相殺され、その結果、上昇要因にも下落要因にもなり得るわけです。
以下の図のとおり、2020年11月以降、ワクチンの流通拡大が世界に安心感をもたらしたことで、短中期的なテーマの一つ、“有事のムード”は下落要因と目されました(不安後退→逃避先需要減少)。しかし、2021年3月中旬以降は、ワクチンが流通しても感染者が増加し、不安感が強まったことで、当該テーマは上昇要因と目されます(不安拡大→逃避先需要増加)。
短期投資目的の投資家たちの下支えや、“有事のムード”における上昇圧力などが、金相場が一定の下落圧力を受け続ける中でも、節目の1,700ドルをキープできている要因であると、筆者は考えています。
図:足元の金市場の変動要因(イメージ)
![](https://s3.fu.minkabu.jp/pictures/753/original_2_210414_rakutensec_yoshida.png)
出所:筆者作成