第10回、移動平均線 その6、『 移動平均線の複数使い 』後編


□まずは基本形から勉強しよう。『上昇トレンドの完成形(あるいは下降トレンドの完成形)の基本パターン3種』。

【1、安定上昇・安定下降】安定した上昇トレンドが続くと、3つの線はほぼ平行にになる。

■「ですね。」



□下降トレンドも同様、安定した下降トレンドが続くと、3つの線はほぼ平行になる。

■「なるほど。」

□この場合はしばらくこのままトレンドが続いていく可能性が大きい。なにしろ安定しているのだから。

【2、加速度上昇・加速度下降】上昇相場が加速度をつけていくと、3つの線はどんどん開いていく。これはトレンドが勢いを増しているケースだ。このとき、トレンドの初期と終盤で見方が違う。初期に拡散(間隔の拡大)が見られた場合は勢いがある状態で、この後その方向に大きなトレンドが出来ることが予想される。

それに対しトレンドの終盤に拡散が見られた場合は、さらに大きく伸びるケースと、そこを天井に急落するケースがあるので要注意だ。

買い方があきらめて損切り決済をする状態を『投げる』という。売り方があきらめて損切り決済をする状態を『踏む』という。上昇トレンドの最後は踏み上げによる暴騰がある。しかし・・・、

踏み上げが終わると、そこが天井で今度は一気に下がる。気をつけなくてはいけない。
鉄則、トレンドの後半の拡散には気を付けろ!
□下降も同じ。加速度をつけて下がっていくと、3つの線はどんどん開いていく。これは下げトレンドが勢いを増しているケース。初期に拡散が見られた場合はそちらの方向に大きなトレンドができる予兆。 それに対し、トレンドの終盤に拡散が見られた場合は、買い方の投げが出た可能性が多いので、そこが底になる可能性が高い。 ■「講師、下降トレンドの場合は、トレンドの初期の拡散でも、一気に買い方総崩れの大暴落というのがありますね。序盤即終盤というような展開。」 □おお、賢い。英語で買いはロング、売りはショートと呼ぶが、長い期間かけて上がった相場が一瞬で下がってしまう。まさに売りはショートだ。だから下げトレンドのケースでは序盤・終盤という判別が難しい。