第29回 ストキャスその10、『ストキャスティクス最終回、ブルベア・セットアップとは?』

2.フックとは?

□続いてフック。 これは上昇していたストキャスが天井を付けて下げだした形状。あるいは下降していたストキャスが上昇しだした形状。これまた方向転換の予兆とわかる。 フックとは・・・フックのこと。 ■そのままかい! □カーテンレールにカーテンを付けるための金具がフック。ピーターパンに出てくる海賊フック船長の片手についているのがフック。 ■なるほど(笑)。 □これも通常ファーストストキャスでは%D、スローストキャスではS%Dで見る。 □ところで、ヒンジとフックの関係がわかるかな? ■うーんと。あ、わかります。方向転換の第一段階でヒンジになり。第二段階でフックになり、そして完全にトレンドが変わるというような流れですね。 □そう、一番早いのがヒンジ、続いてフック。 ■するとより早いヒンジを見つけるのが大切ですね。 □早く変化を見つけようと思ったらね。 ただ、先読みをしようとすればするほど騙しも多くなる。ということでフックもヒンジも売買のシグナルというより注意信号と思った方がいい。 ■注意信号? □そのシグナルが出たら気を付けろという意味だ。「ひょっとしたら近いうちにトレンド変化があるかもよ、用心用心。」くらいに思えばいい。 ■売買のシグナルとしては使えないと? □ま、使えないことはないが、騙しが多い。早めの利益確定シグナルとしては使う人は多いぞ。それも全部そこで決済するのではなく、一部を利益確定する。 ■なるほど。段階的に決済していくのですね。 □それが賢明なやり方だったりする。ま、ひとつの例だけどね。    

3.ウォーニング・フックとは?

□次にフックの中の重要パターン、「ウォーニング・フック」を紹介する。 ■ウォーニング・フック? □要注意のフックということ。「警戒フック」などと呼ばれる。 ■なるほど、フック船長に気をつけろ!的な? □全然違う。 ファーストストキャスで説明すると、上昇トレンドの後に%K・%D共に天井を打った形状(但しまだ二つの線はクロスしてない)、下降トレンドの後に%K・%D共に底を打った形状(但しまだ二つの線はクロスしてない)、これをウォーニング・フックと言う。 ※例によってスローストキャスでは上記説明を%DとS%Dに置き換えて読んでほしい。 □ところで、このウォーニング・フックは、この後二つの線がクロスしたらどうなる?