第35回、一目均衡表その6、「基準線を極める!」

□それに対し、一目均衡表の半値線が見ているのは最高値と最安値のみ。そこからその期間内の相場の中心を導き出すというのがこの式。その相場の中心が半値戻し、半値押しの位置を示す。

■それは勉強したところですのでよくわかります。

□ということで、2つの線を比べて見たらどちらが移動平均線でどちらが基準線かはすぐわかる。明確な違いがある。

図

■似てますねえ。しいて違いをあげると・・・基準線の方が横ばいしている期間が長い。

□移動平均線の場合は毎日新しいデータと入れ替えて計算し直すので、昨日と同じ結果ということの方が珍しい。毎日上がったり下がったりするのが移動平均線。しかし、半値線である基準線は横ばい状態がしばしばある。こことても大事だぞ。

■そうなんですか?

□考えてご覧、半値線である基準線が横ばいということはどういうことを意味する?

■それは中期トレンドが横ばいであるということ・・・・そういう答えではなくて?

□そういう答えを求めているのではない。昨日から今日にかけて基準線が同じ値段を付けているとする。それは何を表わす?

■何を表わすんでしょう?

□ここに半値線の奥義が隠されている。たとえば、価格が少々上がっても価格が少々下がっても基準線が横ばいということがよくあるよね?移動平均線ではほとんどない。

■確かに。半値線ではそういうことがしばしばあります。そこが移動平均線との違いですね。

□で、質問に戻るぞ。少々上がっても少々下がっても基準線が横ばいということがあるが、その意味するところは?

■わかりました。期間内の最高値と最安値が変わってないということです。

□そういうこと。ここが半値線のすごいところ。半値線では最高値と最安値が変わらない限り線は横ばいとなる。(下図参照)

【半値線が横ばいということは】 ・最高値と最安値が変わらないということ。
図 ■それがそんなに騒ぐほど凄いことなんですか?当たりまえのように思えますが。 □いまいちわかってないか。では逆に聞く。半値線が上昇するとしたらどんな時だ?