第36回、一目均衡表その7、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?前編」

3、均衡表の好転・逆転の騙し 

□テクニカル分析の解説本やサイトで、騙しに関して触れてないものは役に立たない。騙しのないテクニカル分析などないのだから。騙しがどんなとき出るのか、それを理解して、それを克服してこそのテクニカル分析だ。 ■言われてみれば当然ですね。でもそんな説明どこ探してもほとんどないですよ。何故今まで疑問に思わなかったのだろう。 □受け身だからだよ。一目均衡表チャートを毎日手書きしてごらん。そしたらこっちから説明しなくても騙しがあるとわかる。何故手書きしない? ■手書きですか。その話になりますか?だってめんどくさいじゃないですか。パソコンのチャートソフト開いたら一発で一目均衡表が出てくる時代ですよ。 □だからいつまでたっても計算式さえ理解できない。一目均衡表のような小学生でもわかる計算式で成り立っているチャートを、すごく難解で複雑怪奇なものと勝手に思い込んでしまう。 ■耳が痛いです。 □さて、話を戻す。均衡表の好転・逆転に騙しがあるとしたらどんなときだ。 ■えーと、まず、もみあい相場のときですね。 図 □そうだね。もみあい相場のときには、「均衡表が好転したから買いだ」とか「逆転したから売りだ」とか言っても意味はない。言ってしまえば、転換線と基準線が上に来たり下に来たりするのがもみあい相場だからね。 ■ですね。 □それと小さな上昇トレンド、小さな下降トレンドもすぐに反転して騙しとなる。 ■なるほど。
【「均衡表の好転・逆転」は、もみあい相場では機能しない】 ・転換線と基準線の並び順が上に来たり下に来たりするのがもみあい相場。  ※もみあい期間は均衡表の好転・逆転をトレンド判定に使えない。  
図 □こちらは公式一目均衡表チャートの機能を使って、次第に価格変動が小さくなってもみあいに移行するところの一目均衡表の各線を描いたもの。白いギザギザの線が価格の変動。 ■これが一目均衡表なんですか?信じられない。それに小さくて見えません。 □クリックして拡大して御覧。 ■拡大してもわかりません。 □そうか。ではこちらを。