第38回、一目均衡表その9、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?後編、均衡表の好転・逆転の本質!」

2、均衡表の好転・逆転の真髄 

□では続いて本題の「均衡表の好転・逆転の真髄」を解説する。 ■よろしくお願いします。 □均衡表の好転・逆転は、要は基準線と転換線がクロスすることにより起こる。 ■ですね。 □ちなみに一目均衡表でクロスと呼ぶのは同値になった瞬間からクロスという。 ■そうなんですか、超えたところではなく同値からクロスなんですね。 □これに関しては原著で一目山人氏がこう言っている。 http://www.ichimokukinkouhyou.jp/service/gencho.html
  【同値に関して】 「転換線と基準線が同値になることがしばしばありますが、この場合でも転換でありまして、これはその後日数が経れば必ずや同値になった前の状態の逆になるものであります。」  
■なるほど。 □均衡表の好転・逆転の肝は、基準線と転換線が重なる瞬間だ。ムサシ君、基準線と転換線が重なるのはどういう瞬間だ。 ■えーと、上昇トレンドから下降トレンドに移行するとき、下降トレンドから上昇トレンドに移行するとき・・・という答えじゃなくて? □転換線とはそもそもなにかね?基準線とは? ■禅問答ですか? □禅問答じゃない。その逆。本質の話だ。転換線とは? ■過去9日間の中心値をつないだ線・・・ですか? □そうそう。基準線は? ■過去26日間の中心値をつないだ線。 □それが重なるとは? ■あっ、そうか。本日を含めた過去9日間の中心値と本日を含めた過去26日間の中心値が同値になることですね。 □そのとおり! ■やったー。でもそれにどういう意味が? □ひとつひとつ説明しよう。まずは、過去26日間の値動きと過去9日間の値動きを最高値と最安値に注目して比較する。次の4つのパターンのうちありえないものはどれだ?ちなみにHは期間中の最高値を表わし、Lは期間中の最安値を表わす。 ■緑の線が過去26日間、青の線が過去9日間ですね? □そうだ。 ①は26日間の最高値と9日間の最高値が同値というケース。そして26日間の最安値は9日間の最安値より低い。 ②は9日間の最高値と最安値が26日間の最高値と最安値の間に入っているケース。 ③は26日間の最安値と9日間の最安値が同値というケース。そして26日間の最高値は9日間の最高値より高い。 ④は26日間の最高値と最安値が9日間の最高値と最安値の間に入っているケース。 ■えーと、どれもありそうな。・・・・・あっ、④ですね。④はありえない。9日間の最高値が26日間の最高値より上に行ったり、9日間の最安値が26日間の最安値の下に行ったりすることはない。 □そのとおり。過去9日間というのは過去26日間に含まれる。だから①や③のように過去9日間の最高値が過去26日間の最高値ということはあるし、過去9日間の最安値が過去26日間の最安値ということはあるが、超えることはありえない。 ■当然だ。 □上昇トレンドではパターン①となり、下降トレンドではパターン③となる。これも理解できるかな? ■言われてみれば・・・なんとなく。