第38回、一目均衡表その9、「一目均衡表最大の売買シグナル、均衡表の好転・逆転とは?後編、均衡表の好転・逆転の本質!」

3、上昇トレンド・下降トレンド時の転換線と基準線の関係の本質 

□では検証してみよう。まずは上昇トレンドのケース 上昇トレンドでは過去9日間の最高値と過去26日間の最高値は同じになる。 ■そりゃそうですね。過去9日間の最高値が過去26日間の最高値にならないということは上昇トレンドでは考えられない。 □あえて特殊なケースを探せば、「26日間の中で9日間より前に最高値を付け、その後その価格は超えてないものの、まだ高値圏にいるので全体としてはまだ上昇トレンドが続いていると思える」などという変則的なケースがないとは言えないが、どちらにしろ9日間の最高値が26日間の最高値に近いことは間違いない。 ■特殊なケースを取り上げていたら余計わかりにくくなります。「上昇トレンドでは過去9日間の最高値が過去26日間の最高値となる」でいいと思います。 □そうだな。では続けるぞ。そして、上昇トレンドでは過去9日間の最安値は過去26日間の最安値より高い。 ■これはもっと当たり前だ。上がってきてるんですからね。 □最高値は一緒。最安値は過去9日間の方が高い。だから、過去9日間の中心値は過去26日間の中心値より高い。 ■ですね。 □これが上昇トレンドでは転換線が基準線より上に来るという理論的裏付け。 ■なるほど。 □チャートでそある特徴を発見したら、何故そうなるのかということを理論的に検証しなければ真の理解にはつながらない。 ■まるで物理の研究者のようだ。 □すべて真理を追及する道は一緒だよ。続いて下降トレンドのケース 下降トレンドでは過去9日間の最安値と過去26日間の最安値は同じになる。 ■わかります。過去9日間の最安値が過去26日間の最安値にならないとしたら、それはもう下降トレンドとは言えないです。 □そして下降トレンドでは過去9日間の最高値は過去26日間の最高値より低い。 ■これはもっと当たり前だ。下がっているんですからね。 □最安値は一緒。最高値は過去9日間の方が低い。だから、過去9日間の中心値は過去26日間の中心値より低い。 ■なるほど。 □これが下降トレンドでは転換線が基準線より下に来るという理論的裏付け。 ■納得です。 □この上昇トレンドのときの転換線と基準線の関係、下降トレンドのときの転換線と基準線の関係は一目均衡表分析の中で、基本中の基本だから、まずはこれを頭の中に徹底的にインプットしておこう。
  【上昇トレンドでの転換線と基準線の関係】 ・過去9日間の最高値と過去26日間の最高値は同じになる。 ・過去9日間の最安値は過去26日間の最安値より高い。 ・以上より過去9日間の中心値は26日間の中心値より高い。 ・つまり、上昇トレンドでは転換線が基準線より上に位置する。  
  【下降トレンドでの転換線と基準線の関係】 ・過去9日間の最安値と過去26日間の最安値は同じになる。 ・過去9日間の最高値は過去26日間の最高値より低い。 ・以上より過去9日間の中心値は26日間の中心値より低い。 ・つまり、下降トレンドでは転換線が基準線より下に位置する。  
■了解。納得です。