第5回、移動平均線 その1、『 移動平均線の役割 』

ずばり言えば、・・・・計算式が理解出来ないテクニカル分析は使いこなせないと思え。実はテクニカル分析の計算式で一般人が理解出来ないほど難しいのはごく一部。むしろ理解できないものは使わないという気持ちが大切。

■「わかりました。」

□では、ずばり聞くが、移動平均線はなんの目的で開発されたと思う?

■「目的?うーん、わかりません。」

□じゃあ 移動平均線で何がわかる?

■「なんだろ?そんなこと急に言われても。」

□ろうそく足の動きと、移動平均線の動きとを見比べてごらん。なにかこの線に特徴はないか?



■「そういえば・・・・移動平均線の方が・・・なめらかな動きをしていますね。
ろうそく足に比べると・・・。」

□そゆこと。移動平均線のまず第一の役割は価格の動きをなめらかにすることだ。

□通常のろうそく足では上がったり下がったり、トレンドがつかみにくい。ところが移動平均線にするとそれらが平均化されてなめらかな動きになるので、トレンドがわかりやすいのだよ。上記のチャートを見ると、上昇トレンドが終わった後に上げ下げはあるものの、もみあい期に入っていることがよくわかる。

■「なるほど、なるほど。」