小次郎講師のボリンジャーバンド解説その3、「標準偏差を制するものがボリバンを制する!」

6、実戦ボリバン計算

□読者の皆さんは、大丈夫かな?標準偏差の計算、このように、意味まで理解しようと思うとなかなか大変だが、とりあえずは先ほどの「標準偏差の計算法」で計算の仕方だけでも覚えてくれ。 さて、ボリンジャーバンドに合わせて20個のデータで標準偏差を実際に計算してみよう。
【下記データの標準偏差を計算せよ】 1日目4000円 2日目4050円 3日目4100円 4日目4150円 5日目4030円 6日目4000円 7日目3950円 8日目3900円 9日目3850円 10日目3880円 11日目3870円 12日目3740円 13日目3880円 14日目3890円 15日目4050円 16日目4130円 17日目4120円 18日目4060円 19日目4150円 20日目4200円
■む、難しい。まずは平均値でしたっけ? □まずはステップ1、 20個のデータを足し、それを20で割って平均値を出す。上記データの合計は8000円ということは平均値は4000円。 ■なるほど。 □続いてステップ2、平均値とそれぞれの差を出す。ステップ3、それをそれぞれ2乗する。
【ステップ2、3 平均値との差を計算し、2乗する】 1日目4000円  +0    0 2日目4050円  +50  2500 3日目4100円 +100  10000 4日目4150円 +150  22500 5日目4030円  +30   900 6日目4000円  +0    0 7日目3950円  -50  2500 8日目3900円 -100  10000 9日目3850円 -150  22500 10日目3880円 -120  14400 11日目3870円 -130  16900 12日目3740円 -260  67600 13日目3880円 -120  14400 14日目3890円 -110  12100 15日目4050円 +50  2500 16日目4130円 +130  16900 17日目4120円 +120  14400 18日目4060円 +60  3600 19日目4150円 +150  22500 20日目4200円 +200  40000
□ここまで大丈夫か?ついてきてるか? ■かろうじて。 □ステップ4、2乗したものを合計し、その平均値を出す。上記の合計が296200円。平均値は14810円。 ステップ5、その平方根を求める。14810円の平方根は121.7 ■この平方根を求めるのが難しい。 □エクセルでは簡単。SQRT関数が平方根を求める関数。そして、その計算で出てきた数字「121.7」が標準偏差。 ■ようやく標準偏差にたどり着きましたか。計算の仕方は分かってきましたが、いちいち計算するのがめんどくさい。 □エクセルを使えば簡単。実はエクセルには標準偏差を計算する関数もあってSTDEVP関数という。これを使えば、一発で標準偏差が計算出来る。 ■あちゃ。それなら最初からそれを教えてくれれば。 □そういうわけにはいかない。標準偏差がどういうものか、どういう考えで成り立ち、どう計算して求めるかを正しく把握することがボリンジャーバンドの正しい理解につながる。 ■恐ろしい講座ですね。ボリンジャーバンドの解説で標準偏差の解説をここまでやっているところみたことがないです。 □何度も言うが、それが小次郎講師流。