小次郎講師のボリンジャーバンド解説その5、「ミッドバンド研究」

3、ミッドバンド

□ミッドバンドは20日移動平均線。EMA(指数平滑移動平均)ではなく、SMA(単純移動平均)を使う。 ■単純移動平均線を使う理由は、標準偏差の計算が単純移動平均を使うからでしたね。 □前々回、標準偏差を計算式から徹底解説した理由がわかるだろ? ■なるほど。標準偏差の計算法がわからなかったら、なぜボリバンが単純平均を使うか、わからないでしょうね。 □で、いまだに、ミッドバンドはEMAの方がいいんじゃないですか?と言ってくる人間が後を絶たない。標準偏差の計算が20日の単純移動平均を基本としている以上、標準偏差に重きを置くボリンジャーバンドのミッドバンドは単純移動平均線でなければ整合性がとれないのだ。 ■なるほど。 □さて、20日移動平均線は、20日間の平均的買値(売値)を表し、中期のトレンドの方向性を示す。まずはチャートを見て、現在が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかもみあいなのかを見抜く方法をお教えしよう。 zu2 □上のチャートを見てどこからどこまでが上昇トレンドでどこからどこまでが下降トレンド、どこからどこまでがもみあい期間と識別出来るかな? ■まあ、すでに答えが書き込んであるのでわかりますが、これはやはりミッドバンドの傾きから判断するのですか? □まずは、ミッドバンドの傾きで大雑把に現在は上昇、現在は下降、現在はもみあいとわかるね。ただ、どこからどこまでとなるとなかなかわかりづらい。その見分け方はろうそく足とミッドバンドの関係。 ■ろうそく足とミッドバンドの関係? □上昇トレンドではろうそく足のほとんどがミッドバンドの上にある。下降トレンドではろうそく足のほとんどがミッドバンドの下にある。ろうそく足とミッドバンドが短期間にクロスすることが多いのがもみあい期間。