小次郎講師のボリンジャーバンド解説その14、「ボリバン極意の書!続き」

【パターン③】
・上昇トレンドでバンド幅縮小

□上昇トレンドが勢いを無くして終焉するときにこういった状態になる。価格が秀才ゾーンや天才ゾーンにあるなら心配は要らないが、中の上からミッドバンドを割り込んで来たら要注意。

■勢いを無くして上昇相場が終わるという基本形ですね。


【パターン④】
・もみあい相場でバンド幅拡大。

□もみあい相場の中でバンド幅が拡大するのは一時的。拡大したかと思えばすぐに縮小する。

■前回勉強しました。滅多にないパターンですね。


【パターン⑤】
・もみあい相場でバンド幅一定。

□長続きするもみあい相場の典型パターンなので、天才ゾーンに行ったら売る、変人ゾーンに行ったら売るというのが基本。ときに秀才ゾーンから下げ出したり、鈍才ゾーンから上げ出したりしたときも仕掛け時。

■ボリンジャーバンドを逆張りに使えるのはこのときだけでしたね。


【パターン⑥】
もみあい相場でバンド幅縮小。

□もみあい放れを予兆。その後の流れについていくのが基本だが、まずこの縮小時に価格は凡才ゾーンにいく。

■凡才ゾーンとはミッドバンドをはさんで-1シグマから+1シグマの間でしたね。

□そうだ。価格変動がさらに小さくなり凡才ゾーンで推移し、その後秀才ゾーンや鈍才ゾーンに動き出す。しかしまだまだここら辺では方向性ははっきりしないので、急いで仕掛けると失敗する。

■秀才ゾーンに行ったかと思うと鈍才ゾーンに行くという動きが出てくるんですね。

□なにしろバンド幅が縮小しているのでちょっとした動きでゾーンが変わってしまう。

■なるほど。

□上昇トレンドが発生したら買う、下降トレンドが発生したら売るということが、その後の基本だが、そのトレンドの発生を見極めるのは天才ゾーン突入、変人ゾーン突入。だから、天才ゾーンに突入したら買う、変人ゾーンに突入したら売るというのが基本戦略。

■そうでしたね。

□このときバンド幅はまだまた十分に広がっていないことが多いので、騙しが出やすいのだよ。天才ゾーンに突入したと思ったら下げだして、変人ゾーンに突入するとか、変人ゾーンに突入したと思えば、上げだして天才ゾーンに突入するとかがよくある。

■どう対応するんでしたっけ?

□スクイーズの後に天才ゾーン入りしたら買うが、その時点のミッドバンドの値で逆指値をしておき、そこまで下がったら手じまう。この損切りラインを明確にしておくということがここの仕掛けの大事なポイント。
スクイーズの後に変人ゾーン入りした場合も同じ、そのときのミッドバンドの値で逆指値をしておき、そこまで上がったら潔く手じまう。

■騙しがよくあることを覚悟して、それでも仕掛けなければいけないのがこのパターン⑥なんですね。

□通常は1回騙しにあったとしても2回目のシグナルで成功するものだが、再度騙しにあってその次でようやく正しいシグナルとなることもある。忍耐が必要だ。