【場況】 金は反落、銀は8月限が小幅高。金はニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始ま った。その後は軟調となったが、ドル建て現物相場の押し目を買われると、下げ一服と なった。銀は夜間取引で8月限が小幅高となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が84〜80円安、金ミニが98.0〜 60.5円安、ゴールドスポットが46円安、銀が0.1円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万9338枚、金ミニが5560枚、ゴール ドスポットが7223枚、銀が1枚。 【NY金はドル安も戻りを売られる】 金は戻りを売られて上げ一服となった。米国債の利回りが低下するなか、ドル安に振 れたが、金は利食い売りなどが出た。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ停止見通し が強い。ただ10月の米住宅着工件数は前月比1.9%増の年率換算137万2000 戸と市場予想の135万戸を上回り、3カ月ぶり高水準となった。米ボストン地区連銀 のコリンズ総裁は、インフレの緩和を示す証拠が増える中でも、追加利上げの可能性を 排除する用意はできていないと述べた。米金融当局者のタカ派発言が金の上値を抑える 要因である。 米国とイスラエル、イスラム組織ハマスは、5日間の戦闘休止と引き換えに、パレス チナ自治区ガザで人質となっている数十人の女性と子どもを解放することで合意に近づ いている。一方、イスラエル軍は19日、イエメンのシーア派武装組織フーシ派が紅海 を航行していた貨物船を乗っ取ったと発表した。日本郵船が運航している船だという。 またガザ地区への侵攻作戦について、イスラエルのガラント国防相は18日の記者会見 で、「我々は地上作戦の第2段階に入った」と述べた。これまでの作戦でハマスに大き な打撃を与えたとし、今後、同地区の南部でも、地上作戦を行う考えを示した。 金先限は9508円まで下落した。ニューヨーク安と円高が圧迫要因になった。円相 場は1ドル=149円台前半まで円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。前週末の海外市場ではドル安となったが、戻りを売 られて上げ一服となった。アジア市場では、朝方の1978.41ドルから、1973 ドル台まで下落したのち、ドル安を受けて押し目を買われた。 午前11時現在、1980.88ドルで推移。銀は2366セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が1984.39ドル、銀が2378セント。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。