［今日の視点］石油＝上昇へ、米国の需給はタイト化

　国内市場は上昇へ。中心限月の２０２４年８月限で８００〜１１００円高程度を想定
する。ウクライナ軍がロシアの石油施設に対するドローン攻撃を続けており、ロシアの
生産量がさらに減少することから供給懸念がやや強まった。米エネルギー情報局（ＥＩ
Ａ）が発表した週報では、戦略石油備蓄（ＳＰＲ）を除く原油や石油製品の在庫の合計
が２０２２年１２月以来の低水準を更新しており、需給が引き締まる傾向にある。円相
場は１ドル＝１４７円後半で推移しており、前日水準とほぼ変わらず。
　パレスチナ自治区ガザ南部にイスラエル軍が最終的な攻撃を仕掛けるリスクがある一
方、世界最大の石油消費国である米国の需給は引き締まっている。ガソリン消費の４週
間移動平均は日量８６８万１０００バレルまで増加し、年初来の最高水準を更新した。
冬場が終わりを迎え、需要が強含む時期となっている。ロシアからの輸出がさらに減少
する見通しであることや、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）プラスの供給制限もあって、需
給はタイト化しやすい。来週以降、ＥＩＡ週報に対する注目度は高まっていくだろう。
＜今日の予定＞
◆ 日本 ◆
【経済】08:50 対外及び対内証券売買契約等の状況 3月3日-3月9日（財務省）
◆ 香港 ◆
【経済】17:30 鉱工業生産指数及び生産者物価指数 2023年10-12月期（香港統計局）
◆ スイス ◆
【経済】16:30 生産者・輸入物価指数 2024年2月（連邦統計局）
◆ 南アフリカ ◆
【経済】20:00 製造業生産 2024年1月（南アフリカ統計局）
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 小売売上高 2024年2月（商務省）
【経済】21:30 新規失業保険申請件数（労働省）
【経済】21:30 生産者物価指数 2024年2月（労働省）
【経済】23:00 企業在庫 2024年1月（商務省）
【農産】21:30 週間穀物輸出成約高（USDA）
【納会】--:-- コーン 2024年3月限（CBOT）
【納会】--:-- 大豆 2024年3月限（CBOT）
【納会】--:-- 大豆ミール 2024年3月限（CBOT）
【納会】--:-- 大豆油 2024年3月限（CBOT）
【納会】--:-- 小麦 2024年3月限（CBOT）
MINKABU PRESS

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