LME市況=アルミはカナダの対米報復関税受け小反落、銅・ニッケルは堅調

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物            3カ月物
    アルミ        2,716.72  -     3.20     2,702.50  -     0.50
    アルミ合金      2,552.25  -     1.75     2,509.00        0.00
     銅         9,751.60  +   112.42     9,770.00  +   107.50
    ニッケル      16,420.07  +   145.72    16,641.00  +   148.00
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 アルミ3カ月物は小反落。2704ドルで小高く取引を開始。上海株高が手掛かりと
なって値位置を切り上げ、欧州の時間帯も強い足取りを維持し、一時2726ドルまで
浮上した。しかし、カナダによる鉄鋼およびアルミニウムに対する対米報復関税の発表
を受けて急速に軟化し、2692.50ドルの安値を付けた。安値からの戻りは抑えら
れ、2700ドル台は回復したものの、この日の安値圏で終了。
 銅3カ月物は大幅続伸。9672ドルと小幅高で寄り付いた後も中国上海株の反発を
受けて浮上。9700ドル台に達するともちあったが、米トランプ政権によるカナダ産
鉄鋼とアルミニウムに対する関税に対し、カナダが米国からの鉄鋼およびアルミニウム
に対する報復関税を発表したことを受け、銅の輸入関税賦課懸念が更に強まり、上値を
探る足取りを展開。9800ドルと昨年10月11日以来の水準まで値を伸ばした。高
値では転売が出て、やや値を落としたが、100ドル超の上げ幅を維持して取引を終え
た。
 ニッケル3カ月物は大幅反発。1万6480ドルで反落して取引を開始。上海株高か
ら浮上し、欧州の時間帯を迎えると更に値位置を切り上げ1万6720〜1万6750
ドルを中心とするレンジでの取引後に1万6770ドルの高値を付けた。米国の時間帯
にはカナダによる対米報復関税発表を受け値を落としたが、1万6600ドルが下値支
持線として意識され、150ドル近い上げ幅を維持して終了。
今日の材料
・12日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は小幅反発、7.90ポイント安の3371.92ポイント。
・欧州株は上昇。米国が提案したロシアとの一時停戦をウクライナが受け入れたこと
 で投資家心理が改善し、買い注文が優勢となった。英FTは金融株や工業株が堅調。独
 DAXはエネルギー株の上昇が目立った。
・カナダは鉄鋼およびアルミニウムに対する対米報復関税の発表。
・2月の米消費者物価指数(CPI)
 結果 0.2%
 予想 0.3% 前回 0.5%(前月比)
 結果 2.8%
 予想 2.9% 前回 3.0%(前年比)
 結果 0.2%
 予想 0.3% 前回 0.4%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
 結果 3.1%
 予想 3.2% 前回 3.3%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
・ドルは上昇。ドル円は一時1ドル=149円台前半まで上昇。高値を離れ、148円台前半
 で小じっかりユーロドルは小反落。1.0873ドルで買い支えられ、下値堅く推移。
・米国株はまちまち。ニューヨークダウは82.55ドル安で続落。ナスダック指数は
 212.35ポイント高(1.22%高)で反発。
・ニューヨーク貴金属は上昇。ニューヨーク原油は続伸。
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