NY原油市況=続伸、EIA週報やOPEC月報が買い戻しの手がかりに

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     66.62       67.88       66.15       67.68        + 1.43
  2025/05     66.31       67.53       65.83       67.38        + 1.45
  2025/06     65.86       67.10       65.45       66.97        + 1.44
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              572,565             1,788,147    ( - 20,415)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     220.63    + 0.95
                            2025/05     217.88    + 1.77
         改質ガソリン       2025/04     215.01    + 4.51
                            2025/05     215.45    + 4.32
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は続伸。期近2限月は1.43〜1.45ドル高。その他の
限月は1.16〜1.44ドル高。
 米国の需給が引き続きタイトであることや、石油輸出国機構(OPEC)が月報で堅
調な需要見通しを維持したことが買い戻しの手がかり。OPECは2025年の需要の
伸びを前年比145万バレル増に維持した。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は増加したものの、戦略石
油備蓄(SPR)を除く原油と石油製品の在庫水準は11億9928万2000バレル
まで減少し、2022年以来の低水準を更新。季節的にガソリン消費は上向きつつあ
り、ガソリン在庫が減少している一方、製油所稼働率の上昇は86.5%までと限定
的。ガソリン需要は日量918万2000バレルまで増加し、今年はじめて日量
900万バレルの節目を上回った。
 トランプ米大統領が欧州連合(EU)の報復関税に応じると述べ、関税戦争が激化す
るリスクがあることは引き続き懸念要因。経済的な対立拡大による世界的な景気悪化が
警戒されている。一方、カナダのウィルキンソン・エネルギー・天然資源相は貿易戦争
が激化するなら、米国に対して石油輸出制限など関税以外の措置を講じる可能性がある
と述べた。
 時間外取引で4月限は堅調に推移した後に弱含むと、66.15ドルまで軟化。た
だ、マイナス圏での推移は一時的で、その後は買い戻しが優勢となった。通常取引開始
後は67.88ドルまで上げた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
米EIA週間石油在庫統計(バレル・前週比)
原油 +144.8万(4億3522万)
ガソリン −573.7万(2億4110万)
留出油  −155.9万(1億1760万)
(クッシング地区)
原油 −122.8万(2447万)
*()は在庫総量
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・中国とロシア、イランは北京でハイレベル協議を実施へ
・イランとロシアは半導体開発などで協調へ
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比424万7000バレル増
・ガソリン在庫は同456万バレル減
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・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比119万6000バレル減
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