●週間見通し原油、65ドル割れの攻防続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は65〜68ドル水準で揉み合う展開になった。通商環境の不安定化、景気減速
に対する警戒感は根強く、上値は抑えられている。国際エネルギー機関(IEA)は改
めて供給過剰見通しを示している。株価が軟調に推移しこともネガティブ。ただし、急
ピッチな値下がりで過熱感も強く、65ドルの節目割れは見送られた。結果的に週を通
じて明確な方向性を打ち出せていない。石油輸出国機構(OPEC)プラスなどにも大
きな動きはみられなかった。
 今週も上値の重い展開が続こう。需給緩和見通しが強く、上値を圧迫されやすい。通
商問題と関係なく、供給過剰が想定される。この状況で株価急落といった動きがみられ
ると、一段と地合が悪化する。米原油在庫増加が続いた際にも、下振れリスクは高ま
る。過熱感も強いためここからの値動きは限定される見通しだが、まだ底入れを確認す
るには至らない見通し。トランプ米政権の対イラン制裁といった動きがみられると一時
的に急伸する可能性はある。
 予想レンジは64.50〜68.50ドル。

(マーケットエッジ・小菅 努)



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