[本日の見通し]石油=上昇、米国のカナダ産原油の輸入が落ち込む

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年8月限は上昇。6万4930円まで一段高となる
場面があった。
 今週の米エネルギー情報局(EIA)の週報で、カナダからの原油輸入量は日量
313万4000バレルまで落ち込んだ。従来は日量400万バレル規模だった。トラ
ンプ米政権がカナダ産原油も含めて、カナダからの輸入品に対して関税付加を開始した
ことが背景。関税のため割高となったカナダ産原油が敬遠されると、カナダからの原油
輸入は一段と落ち込むだろう。
 ただ、重質のカナダ産原油に合わせた製油所もあることから、重質原油の確保が不十
分となれば、製油所稼働率の上昇が抑制される可能性がある。米国では季節的にガソリ
ン需要が拡大しつつあり、供給が限定的なら製品在庫の取り崩しが後押しされそうだ。
 時間外取引でニューヨーク原油5月限は前日比0.43ドル高の68.50ドルで推
移。本日これまでのレンジは68.30〜68.65ドル。
 原油8月限の予想レンジは6万4300円から6万5300円、ガソリン先限は8万
7500円から8万8500円、灯油先限は8万7500円から8万8500円。
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