【市況】 金が反落。ドル建て現物相場の下落と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、 ドル建て現物相場の堅調が下支えになったが、円高に上値を抑えられた。銀の商いは成 立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が81〜41円安、金ミニが189.5 〜5.0円安、ゴールドスポットが774円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万8546枚、金ミニが1万6704枚、ゴ ールドスポットが1576枚、銀が0枚。 【NY金はドル安で押し目を買われる】 金はドル安が支援要因になった。米連邦準備理事会(FRB)のミラン理事は、雇用 市場の悪化はFRBの短期金利の目標設定に原因があるとの認識を示した。また9月の 米小売売上高は前月比0.2%増加し、市場予想の0.4%増を下回った。物価上昇を 背景に、過去数カ月続いていた個人消費の勢いが失速している兆候を示唆した。米生産 者物価指数(PPI)は前年比2.7%上昇し、伸び率は8月の改定値から横ばいだっ た。前月比では0.3%上昇と、8月の0.1%下落から反転した。11月の米消費者 信頼感指数は88.7と、前月の95.5から低下し、4月以来の低水準となった。消 費者の間で雇用や家計の財政状況に対する懸念が強まる中、市場予想の93.4も下回 った。 ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの戦争終結に向けて米国が提示した和 平の枠組みを前進させる考えを鮮明にした。さらに和平案の「デリケートな問題」を巡 り、トランプ米大統領と協議する用意があるとしたほか、協議には欧州も参加する必要 があるという認識を示した。 金先限は夜間取引で2万0954円まで下落した。ニューヨーク市場で利食い売りが 出たことや円高が圧迫要因になった。円相場は1ドル=155円台後半の円高に振れ た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、ドル安を受けて押し目を買 われた。アジア市場では、朝方の4133.54ドルから、買い優勢となった。 午前11時現在、4148.39ドルで推移、銀は5163セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が4139.79ドル、銀が5139セント。 MINKABU PRESS
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