【場況】 金が急反発。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一 服やドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が442〜498円高、金ミニが 194.0〜497.0円高、ゴールドスポットが706円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が5万2371枚、金ミニが2万6322枚、ゴ ールドスポットが1694枚、銀が0枚。 【NY金は米大統領の相互関税一部停止が支援】 金は米大統領の相互関税の90日間停止が支援要因になった。中国財政省は、米国か らの輸入品に対する追加関税率を当初発表していた34%から84%に引き上げると発 表した。一方、トランプ米大統領は、貿易相手国に対する相互関税について、国・地域 ごとに設定した上乗せ部分を90日間停止すると発表した。一律10%の基本関税は維 持する。同時に、中国に対する追加関税を125%に引き上げ即時発効すると発表し た。株価が急伸し、リスク回避の動きが一服した。 米連邦準備理事会(FRB)が公表した3月18〜19日の連邦公開市場委員会(F OMC)議事要旨で、米経済は高インフレと成長鈍化が同時に起こるリスクに直面して いるとの見解でほぼ一致していたことが分かった。 金先限は夜間取引で1万4800円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要員 になった。円相場は1ドル=147円台前半で円安が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米大統領が相互関税の90 日間停止を発表したことを受けて買い優勢となった。アジア市場では、朝方の 3084.19ドルから、3100ドル台まで上昇したのち、上げ一服となったが、押 し目は買われた。 午前11時現在、金が3094.06ドル、銀は3092セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が3030.14ドル、銀が3023セント。 MINKABU PRESS
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