ゴム午前=相互関税上乗せの一時停止を映し急反発、ただし上げ幅は縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 ゴムRSS3号は、急反発。寄り付きでは、トランプ米大統領が相互関税の上乗せ一
時停止を好感したドル円の上昇や株価急騰を受けて、大幅高となった。活発限月の9月
限は303.6円まで急騰した。だが、中盤に入ると、ドル・円がやや円高方向に推移
したことや、米国は中国に対し、一段と関税を引き上げることから、米中関係悪化を嫌
気し、上げ幅を縮小させる限月が目立っている。TSR20は、出来ず。

 午前11時43分現在のRSS3号は前営業日比11.6〜12.4円高。活発限月
の9月限は同12.4円高の295.8円、期先26年3月限は出来ず、推定出来高は
1097枚(前日夜間取引含む)。

【中国のデフレ懸念継続】
 日本時間の午前10時30分に中国国家統計局が発表した3月の消費者物価指数は、
前年同月比0.1%の下落となった。前月の0.6%下落からは下落率が鈍化したもの
の、2カ月連続でマイナスとなっている。品目をみると、自動車やバイクが4%の下落
となっており、耐久財の需要が落ち込んでいることがうかがえる。
 また、同時に発表された3月の生産者物価指数は、前年同月比2.5%の下落となっ
た。これで2年6カ月連続で低下となったうえ、下落率も前月の2.2%から拡大し
た。米国との通商摩擦が激化する中、中国のデフレ懸念は一段と高まる可能性がある
【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】
  シンガポールゴム市場は、RSS3号は7月限と10月限が約定し、6.7セント
高と8.6セント高。TSR20は急反発となっており、6.1〜7.5セント高とな
っている。
 上海ゴムは急反発となっている。午前11時00分現在、指標限月の2025年9
月限は、前営業日比7545元高の1万5050元で推移している。

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