海外サマリー(1日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,897.5  + 24.3  シカゴ大豆  2025/11 1,013.00  +11.25
NY銀     2025/12 4,767.9  +103.9  シカゴコーン 2025/12   416.50   +1.00
NYプラ    2026/ 1 1,590.7  - 15.0  NY原油   2025/11    61.78   -0.59
NYパラ    2025/12 1,275.40 -12.00  ドル・円               147.15   -0.78
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時146円台半ばまで続落
 NY為替市場、米政府機関が閉鎖に突入し、ドル円は終始軟調な展開だった。9月の
ADP雇用統計で雇用者数が予想外の減少となり、前回分も減少に下方修正されたこと
で下げを加速させていた。ドル円は一時146円台半ばに下落する場面が見られた。
 短期金融市場ではFRBの利下げ確率を高めており、約90%の確率で年内2回の利
下げを織り込んでいる。発表前は73%程度だった。米政府機関が閉鎖しており、金曜
日の米雇用統計の発表が延期となりそうな中、本日のADP雇用統計はいつも以上に重
要な手掛かりとして注目されていた。
 米政府機関の閉鎖だが、上院でのつなぎ予算案に数名の民主党議員が賛成票を投じて
いたこともあり、短期間で終了との見方がある一方、今回は数多くの経済要因が重なり
リスクが大きいとの指摘も聞かれる。労働市場の減速やインフレ懸念、歴史的な高バリ
ュエーションと市場の集中度の高さが投資家心理を圧迫。議会予算局(CBO)は閉鎖
により約75万人の連邦職員が一時休職になると推定。さらにトランプ大統領が恒久的
な大量解雇に言及したことで、新たな経済リスクも加わっている。

◎NY貴金属=金が続伸、米政府機関閉鎖が支援
 ニューヨーク金は続伸、銀は反発。
 金12月限は続伸。時間外取引では、米政府機関閉鎖が確実視されるなか、買い優勢
となった。欧州時間に入ると、米政府機関閉鎖を受けて一段高となり、一代高値を更新
した。日中取引では、ADP全米雇用報告が予想外に減少したが、利食い売りなどが出
て上げ一服となった。
 銀12月限は米政府機関閉鎖や金堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。
 プラチナ1月限は続落。時間外取引では、金堅調が支援要因となったが、株安を受け
て戻りを売られた。欧州時間に入ると、米政府機関閉鎖を受けて押し目を買われた。日
中取引では、ADP全米雇用報告が予想外に減少したが、金の上げ一服を受けて利食い
売りが出た。
 パラジウム12月限は米政府機関閉鎖を受けて押し目を買われる場面も見られたが、
他の貴金属の上げ一服を受けて戻りを売られた。

◎LME=銅・アルミは堅調、米追加利下げ観測や米株高を受け
 アルミ3カ月物は小幅続伸。この日、アルミ3か月物は2680〜2696ドルの比
較的限られたレンジ内での高下にとどまった。2685ドルで取引を開始した後のアジ
ア時間は、中国が国慶節の連休を迎えていることで模様眺めの雰囲気が強まったが、ア
ジア株が総じて堅調となったことが手掛かりとなって一時2696ドルの高値まで浮
上。騰勢は続かず、2680ドル台に値を戻してもちあったが、米国の時間帯を迎える
と、ニューヨークダウが4日続伸となり、最高値を更新したことが買いを支援して浮上
した。2694ドルで頭打ちとなり、上げ幅を縮小したが、小高く引けを迎えた。
 銅3カ月物は大幅反発。1万0320ドルで堅調で寄り付いた。序盤は1万0300
ドル台前半でもちあった後、軟化となり、1万0263ドルの安値まで下落。、その後
低迷したがアジア時間後半に浮上して、1万0300ドル台を回復した。欧州時間以降
は米雇用統計の発表を控えて模様眺めの雰囲気が強まり、1万0320ドルを前後する
動きとなったが、9月のADP全米雇用報告が予想外の減少となったことを受けて追加
利下げ観測が強まりダウ平均が4日続伸となって連日の最高値更新を記録する動きに追
随高となり引けにかけて浮上。終盤に1万0399ドルの高値を付けた後、高値圏を維
持して取引を終えた。
◎NY原油=続落、主要産油国の会合控えて警戒感根強い
 ニューヨーク原油の期近は続落。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国は日量166万バレル規模の自主減
産の解消に着手しており、10月は生産枠を日量13万7000バレル引き上げること
で合意しているものの、5日のオンライン会合で11月の生産枠が大幅に拡大される可
能性があることが引き続き相場を圧迫した。報道によると日量50万バレル規模の拡大
も検討されていることから、需給バランスの悪化懸念が根強い。米政府機関の閉鎖が始
まったことによる米景気悪化リスクも圧迫要因。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は米中会談期待で期近から反発、コーンは追随高
 大豆は期近から反発。
 米トランプ大統領が中国の習近平国家主席と4週間後に、米国の大豆を主要議題とし
て会談を実施すると自身が運営する交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」
に投稿したことを受け、中国向けの輸出増期待が高まり買い優勢となった。
 コーンは反発。
 米トランプ大統領と中国の習近平国家主席が4週間後に会談を実施すると伝えられ、
中国向けの輸出増期待が高まった大豆の堅調に追随高となった。ただ、米産地の収穫進
行に伴う供給増加見通しが重石となり、上げ幅は限られた。
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