金・銀午前=金が急反発、12月利下げ観測が戻る

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が急反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物
相場の上げ一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。銀は8月限が変わらずとな
った。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が386〜486円高、金ミニが
427.0〜477.0円高、ゴールドスポットが1018円高、銀が変わらず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が3万2899枚、金ミニが2万3614枚、ゴ
ールドスポットが1765枚、銀が2枚。
【NY金は米金融当局者の利下げ発言が支援】
 金は米金融当局者の利下げ発言が支援要因になった。ニューヨーク連銀のウィリアム
ズ総裁は、連邦準備理事会(FRB)の金融政策は足元で「緩やかに引き締め的」との
見方を示し、FRBはインフレ目標をリスクにさらすことなく「近い将来」に利下げを
実施できると述べた。ウォラーFRB理事は米国の労働市場はなお弱いため、12月9
〜10日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの追加利下げを決定
することが正当化されるとの考えを改めて示した。CMEのフェドウォッチで、12月
の利下げ確率は84.4%(前日71.0%)に上昇した。
 米国とウクライナは24日、ロシア・ウクライナ戦争終結に向けた計画を巡る相違点
の縮小に取り組んだ。スイスのジュネーブで前日に行った協議では、ロシアに大きく譲
歩した内容だとしてウクライナや欧州諸国が懸念を示していた米国の当初案を修正する
ことで合意した。
 金先限は2万1253円まで上昇した。ニューヨーク高が支援要因になった。円相場
は1ドル=156円台後半の円高に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、もみ合い。きのうの海外市場では、ウォラー米連邦準備理
事会(FRB)理事の利下げ発言を受けて堅調となった。アジア市場では、朝方に
4142ドル台まで上昇したのち、利食い売りなどが出たが、4124ドル台で押し目
を買われた。
 午前11時現在、4134.02ドルで推移、銀は5135セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4036.98ドル、銀が4951セント。

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