海外サマリー(6日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 3,976.3  + 67.4  シカゴ大豆  2025/11 1,017.75   -0.25
NY銀     2025/12 4,844.8  + 48.3  シカゴコーン 2025/12   421.75   +2.75
NYプラ    2026/ 1 1,659.3  + 17.2  NY原油   2025/11    61.69   +0.81
NYパラ    2025/12 1,349.00 +56.00  ドル・円               150.31   +3.08
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は150円台前半まで急上昇
 NY為替市場、ドル円は一時149円台に伸び悩む動きが見られたものの、終盤に
150円台に戻す展開となった。自民党総裁選で積極財政派の高市氏が新総裁に決ま
り、事前の市場のシナリオ通りに円相場は円安の動きが強まった。
 財政拡大路線への懸念からの円安とは思われるが、日本国債の利回りはロンドン時間
に入ってから上昇したものの、フランス首相の辞任のニュースもあり、他国の国債利回
りも上昇。日本国債もその流れに沿った動きとも取れ、急激な動きは見られていない。
 序盤の下げは、高市総裁に近いとも言われている元内閣参与の本田氏のインタビュー
がきっかけ。本田氏は日銀の利上げについて、10月は難しいとの見方を示す一方、
12月の可能性に言及した。「いまのような環境であれば0.25%引き上げても問題
はない。仮に12月にやるとしても、米国は心配だが、そんなに混乱しなければ大丈夫
だろう」と述べていた。
 短期金融市場では、今月末の決定会合での利上げ確率は先週の55%程度から25%
程度に急低下している一方、12月については52%程度の確率で見ている。
◎NY貴金属=大幅続伸、米政権は大量解雇を警告
 ニューヨーク金、銀は大幅続伸。
 金12月限は大幅続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通
しや米政府機関閉鎖を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、フランスのルコル
ニュ首相の辞任が伝えられるなか、もみ合いとなった。日中取引では、米上院でのつな
ぎ予算案の採決を控え、トランプ米政権が連邦職員の大量解雇を警告したことなどを受
けて買い優勢となり、一代高値を更新した。
 銀12月限は、金急伸につれ高となり、一代高値を更新した。
 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通
しや金堅調を受けて買い優勢となった。ただ米政府機関の閉鎖で先行き不透明感が残る
ことに上値を抑えられた。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日中取引では、金急
伸につれ高となり、一代高値を更新した。
 パラジウム12月限は、他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
◎LME=銅は上伸後の利益確定の動きを受け反落、他は続伸
 アルミ3カ月物は続伸。2708ドルに小幅反落して取引を開始。アジアの時間帯は
アジア株の頭重い動きも重石となるなか、2710ドルを抵抗線にしてもちあった。
その後、地合いは次第に軟化し、一時2694.50ドルの安値を付けた。欧州の時間
帯を迎えると地合いを引き締めてプラスサイドに転換。米国の時間帯はニューヨークダ
ウの反落にも関わらず、堅調地合いを維持し、一時2729.50ドルの高値に達し
た。高値を離れた後は2722ドルを支持線として意識され、高もみとなり、この日の
高値圏を維持して引けた。
 銅3カ月物は反落。1万0688.50ドルで小反落で寄り付いた。アジア時間の序
盤に地合いを引き締めてプラスサイドに転じたうえ、1万0800ドルの高値まで浮上
する場面があったが、プラスサイドでの取引は続かず、あっさりと反落。アジア株安も
重石となるなか、アジアの時間終盤には1万0607.50ドルの安値を付けた。欧州
の時間帯を迎えてからも上値は重く1万0670ドルを上値抵抗線にしてのもちあいと
なった。米国の時間帯を迎えてもニューヨークダウが連日で過去最高値を更新した後で
過熱感から利益確定の動きを受けて反落に転じるなか、銅にも追随する売りが見られて
上値を抑制され、低迷したまま引けを迎えた。
◎NY原油=続伸、主要産油国による生産枠の拡大は限定的
 ニューヨーク原油の期近は続伸。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国がオンライン会合を開催し、11月
に生産枠を日量13万7000バレル引き上げることで合意したことが買い手がかりと
なった。事前予想ではこの2倍から3倍、あるいは日量50万バレル規模の増産が警戒
されていたことから、供給過剰懸念がやや後退した。
 改質ガソリンの期近は続伸。ヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動し、
買い戻しが優勢だった。
◎シカゴ大豆・コーン=小幅まちまち、コーン期近は強気な輸出検証高で上昇
 大豆は小幅まちまち。
 大豆貿易が主題とされる米中首脳会議の開催とこれを受けた米中間の大豆貿易の再開
が期待される一方、米産地の収穫進行とこれに伴う供給の増加が重石となった。また、
政府機関の一部閉鎖のなか発表された週間輸出検証高が前週を上回りながらも、前年の
半分以下にとどまったことも上値抑制要因となった。
 コーンも小幅まちまち。
 米農務省(USDA)が政府機関一部閉鎖の影響のなか、多くの報告の発表を取りや
めるなかで発表された週間輸出検証高が前週および前年を上回る強気な内容だったこと
が買いを支援し、上昇。ただ、米産地が本格的な収穫期を向けていることで上値は抑制
され、一部限月はマイナスサイドで取引を終えたほか、プラスサイドで終えた限月の上
げ幅も限られた。

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