シカゴコーン市況=総じて小幅安、弱気な輸出が重石も限られたレンジで高下

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/12    426.00      426.50      422.25      423.75      - 1.75
  2026/03    437.75      439.25      434.50      436.75      - 0.75
  2026/05    445.00      446.75      442.25      444.25      - 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       533,934      409,350        1,554,863 (- 52,985)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(11月20日までの週)
 コーン:163万2144トン(前週改定値:206万5574トン)
  小麦: 47万4530トン(前週改定値: 36万5933トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(11月30日−12月4日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 コーンは総じて小幅安。前日比は1.75セント安〜0.25セント高。
 米農務省(USDA)発表の週間輸出検証高が前週を下回る弱気な内容となったこと
が重石となった。ただ、材料には織り込み感が強く、この日も限られた取引レンジでの
高下となった。
 12月限は426セントで取引を開始。直後に426.50セントの高値を付けた
が、すぐに軟化に転じ欧州の時間帯終盤には422.25セントの安値を付けた。米国
の時間帯を迎えると切り返して426.50セントの高値に顔合わせする場面も見られ
たが、終盤に転売で値を落としマイナスサイドで終了。
 米農務省(USDA)発表の11月20日までのコーン週間輸出検証高は163万
2144トンで前週の206万5574トンを下回った。一方の累計は1748万
2657トンで前年の1016万4134トンを約72%上回っている。

*南米諸国の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 ブラジル産地では中部では前線の到来により22〜23日にかけて降雨が発生。この
前線は南下しているが、南部での雨量は限られたものとなるもよう。12月にかけて
ブラジル産地全体では雨量は平年を下回る見通しで、コーン・大豆の生育にもっとも
重要な時期に雨量が減少することが警戒される。ただ、ブラジル産地の土壌水分は現時
点では潤沢を維持。
 アルゼンチン産地では土壌水分は引き続き潤沢となっているが、天候は乾燥傾向を強
めている。27日から28日にかけて散発的な降雨を伴う前線が到来するが、12月に
かけて概ね少雨傾向が強まる見込み。熱波によるストレスが発生していないため土壌水
分の乾燥ペースは緩やかとなっている。

 シカゴ小麦は下落。2018年以来、初めてサウジアラビアのムハンマド皇太子の訪
米し、米トランプ大統領と行った会談においてサウジアラビアが米国産小麦を購入する
ことで合意したものの、その量は30万トンにとどまったことで米輸出増期待が後退し
売り優勢となった。
 中心限月の12月限は前日比4.75セント安の522.25セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(民間業者の天気予報を要約)。
 プレーンズでは23日に低気圧が広がり、24日まで雷雨を含んだ散発的な降雨が発
生。25日には再び勢力の強い低気圧が到来し気温が大きく低下する見込み。また、こ
の27〜28日にはまとまった雨量を伴う降雨や雪、強風が発生し暴風雪となる可能性
も浮上している。12月に入ってからも新たな低気圧が到来し好天が広がることが見込
まれる。

今日の材料
・ブラジル産地中部では前線の到来により22〜23日にかけて降雨が発生。
・ブラジル産地全体では12月にかけて雨量は平年を下回る見通し。
・アルゼンチン産地では土壌水分は引き続き潤沢。
・アルゼンチン産地では12月にかけて概ね少雨傾向が強まる見込み。
・11月20日までのコーン週間輸出検証高は163万2144トンで前週の206万
 5574トンを下回る。

MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。