原油反落。米主要株価指数の反落などで。75.18ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米10年債利回りの低下などで。1,783.45ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。21年09月限は12,705元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年08月限は468.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで693.5ドル(前日比2.4ドル縮小)、円建てで2,502円(前日比17円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月2日 18時56分頃 先限)
金 6,387円/g 白金 3,885円/g
ゴム 219.3円/kg とうもろこし 36,550円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「不安増・株高時は金とプラチナの「二刀流」も!?」
前回は、「隣の芝生の青さが、金・プラチナ投資のヒント[2]」として、前々回に続き、金とプラチナの投資戦略を練る上で考慮したい、この数カ月間の日本の個人投資家の心理状態について書きました。
今回は、「不安増・株高時は金とプラチナの「二刀流」も!?」として、前々回までの数回で書いた、金とプラチナの投資戦略を練る上で考慮したい、この数カ月間の日本の個人投資家の心理状態からうかがえる、金とプラチナの投資戦略について書きます。
以前の「金相場は「鳥の目」で分析すべし」で述べたとおり、金価格もプラチナ価格も、一つの材料だけで動いていません。複数の材料を「鳥の目」で俯瞰することが重要であり、俯瞰をする際、複数の材料の影響力が相殺し合っていることを意識することが重要です。
その意味では、金における「不安の増幅」という、資金の逃避先需要を増加させる「有事のムード」や、プラチナにおける「株高」という、産業用需要の割合が全需要のおよそ6割を占めるプラチナの需要増加期待増幅要因は、複数ある材料の一つに過ぎません。
とはいえ、仮に、前回述べたワクチン接種率の推移からうかがい知れた、日本の個人投資家の皆様が「今後も一定の不安を抱えながら、株価上昇の恩恵を享受する」可能性が現実のものとなった場合、金市場では「有事のムード」の影響力が、プラチナ市場では「株高」の影響力が、それぞれの市場の他の材料の影響力に比べて大きくなると、考えられます。
こうなれば、「有事のムード」主導で金価格が、「株高」主導でプラチナ価格が上昇する可能性が出てきます。つまり、アメリカと日本のワクチン接種率の格差が拡大している状況が長引けば長引くほど、「金高」「プラチナ高」の同時進行も長引くのではないか、ということです。
「金高」「プラチナ高」が起きているときに考えられ得る投資戦略は、金とプラチナの両方を同時に保有する「二刀流」です。当然、金もプラチナもリスクがある投資商品です。双方が下落した場合、片方のみ保有していた場合に比べ、リスクが大きくなる場合があるため、なんとなくで、多額の資金を投じることは論外です。
事前に、投じる資金の額や投資をする期間を熟慮し、ワクチン接種率の格差を含めた各種材料を俯瞰し、今この手法が最適かどうかを、総合的に慎重に判断しなければなりません。
もし仮に、条件が整ったと判断し、一定のルールのもと、少額でこの金とプラチナの「二刀流」を行ってみたいと考えた場合、具体的にどのような銘柄を候補にすればよいでしょうか。「積立」「ETF」「先物」いずれにも、金とプラチナが存在します。取引ルールをそろえるため、同じカテゴリ内で検討するのがよいと思われます。
くれぐれも投資は自己責任で行うことが前提であることをお忘れなきよう、お願いいたします。
図:金とプラチナの価格推移 単位:円/グラム
出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成
金反発。米10年債利回りの低下などで。1,783.45ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。21年09月限は12,705元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年08月限は468.1元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで693.5ドル(前日比2.4ドル縮小)、円建てで2,502円(前日比17円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月2日 18時56分頃 先限)
金 6,387円/g 白金 3,885円/g
ゴム 219.3円/kg とうもろこし 36,550円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「不安増・株高時は金とプラチナの「二刀流」も!?」
前回は、「隣の芝生の青さが、金・プラチナ投資のヒント[2]」として、前々回に続き、金とプラチナの投資戦略を練る上で考慮したい、この数カ月間の日本の個人投資家の心理状態について書きました。
今回は、「不安増・株高時は金とプラチナの「二刀流」も!?」として、前々回までの数回で書いた、金とプラチナの投資戦略を練る上で考慮したい、この数カ月間の日本の個人投資家の心理状態からうかがえる、金とプラチナの投資戦略について書きます。
以前の「金相場は「鳥の目」で分析すべし」で述べたとおり、金価格もプラチナ価格も、一つの材料だけで動いていません。複数の材料を「鳥の目」で俯瞰することが重要であり、俯瞰をする際、複数の材料の影響力が相殺し合っていることを意識することが重要です。
その意味では、金における「不安の増幅」という、資金の逃避先需要を増加させる「有事のムード」や、プラチナにおける「株高」という、産業用需要の割合が全需要のおよそ6割を占めるプラチナの需要増加期待増幅要因は、複数ある材料の一つに過ぎません。
とはいえ、仮に、前回述べたワクチン接種率の推移からうかがい知れた、日本の個人投資家の皆様が「今後も一定の不安を抱えながら、株価上昇の恩恵を享受する」可能性が現実のものとなった場合、金市場では「有事のムード」の影響力が、プラチナ市場では「株高」の影響力が、それぞれの市場の他の材料の影響力に比べて大きくなると、考えられます。
こうなれば、「有事のムード」主導で金価格が、「株高」主導でプラチナ価格が上昇する可能性が出てきます。つまり、アメリカと日本のワクチン接種率の格差が拡大している状況が長引けば長引くほど、「金高」「プラチナ高」の同時進行も長引くのではないか、ということです。
「金高」「プラチナ高」が起きているときに考えられ得る投資戦略は、金とプラチナの両方を同時に保有する「二刀流」です。当然、金もプラチナもリスクがある投資商品です。双方が下落した場合、片方のみ保有していた場合に比べ、リスクが大きくなる場合があるため、なんとなくで、多額の資金を投じることは論外です。
事前に、投じる資金の額や投資をする期間を熟慮し、ワクチン接種率の格差を含めた各種材料を俯瞰し、今この手法が最適かどうかを、総合的に慎重に判断しなければなりません。
もし仮に、条件が整ったと判断し、一定のルールのもと、少額でこの金とプラチナの「二刀流」を行ってみたいと考えた場合、具体的にどのような銘柄を候補にすればよいでしょうか。「積立」「ETF」「先物」いずれにも、金とプラチナが存在します。取引ルールをそろえるため、同じカテゴリ内で検討するのがよいと思われます。
くれぐれも投資は自己責任で行うことが前提であることをお忘れなきよう、お願いいたします。
図:金とプラチナの価格推移 単位:円/グラム
出所:ブルームバーグのデータをもとに筆者作成