原油(WTI先物)反発。主要株価指数の反発などで。58.08ドル/バレル近辺で推移。 金反落。米10年債利回りの低下などで。1,502.65ドル/トロイオンス近辺で推移。 上海ゴム(上海期貨交易所)反発。20年01月限は12,055元/トン付近で推移。 上海原油(上海国際能源取引中心)反発。19年10月限は455.9元/トン付近で推移。 金・プラチナの価格差、ドル建てで560.4ドル(前日比2ドル拡大)、円建てで1,909円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。 東京市場は以下のとおり。(9月10日 19時9分頃 先限) 金 5,145円/g 白金 3,236円/g 原油 38,200円/kl ゴム 168.3円/kg とうもろこし 22,660円/t ●東京原油 1時間足 (単位:円/キロリットル)出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードCX」より ●本日のグラフ「メキシコよ、おまえもか!?」 前回は「減産非順守でもエクアドルが原油生産量を減らさない理由」として、エクアドルの原油生産量と減産時における生産量の上限について書きました。 今回は「メキシコよ、おまえもか!?」として、メキシコの原油生産量について書きます。 メキシコはOPECプラスの一員として、協調減産に参加する24カ国(2019年8月時点)のうちの一つです。 規模的には、生産シェアが24カ国中4.5%、協調減産に参加する非OPEC10カ国中11%、減産実施において受け持つ削減量が24カ国中3.3%、非OPEC10カ国中10.4%です。 OPECプラス全体としては、生産量はさほど大きくはないものの、非OPEC10カ国内の削減量においては10%を超える、非OPEC側のキーマンのような存在です。 非OPECの一員として減産に参加しているカザフスタンとほぼ同様の規模感ですが、カザフスタンと決定的に違うのが、原油生産量の動向です。 増加の一途をたどるカザフスタンに対し、メキシコは減少の一途をたどっています。 ここ数年間(特に2016年以降)の生産量減少は、ベネズエラのそれを強く想起させます。 以前の「ベネズエラの原油生産量は再来年5月にゼロになる!?①」でも書いた通り、ベネズエラの原油生産量も長期減少傾向にあります。 エクアドルは横ばいでしたが、中南米の主要産油国の生産量の減少は非常に気になります。 次回以降、コロンビアなど、他の中南米産油国について書きたいと思います。 図:メキシコおよびベネズエラ(2次供給含まず)の原油生産量 単位:万バレル/日量
出所:米エネルギー省(EIA)のデータをもとに筆者作成