原油反落。米主要株価指数の反落などで。77.44ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。1,631.65ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年01月限は13,280元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年11月限は606.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで795.6ドル(前日比0.45ドル拡大)、円建てで3,694円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月28日 11時44分頃 6番限)
金 7,537円/g
白金 3,843円/g
ゴム 230.2円/kg
とうもろこし 49,500円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「米エネ業界にとって、欧州は今や最大の輸出相手」
前回は、「欧州では玉突きで需給ひっ迫・価格上昇が発生」として、EUのエネルギー輸入額(石炭、石油、天然ガスなど)について、書きました。
今回は、「米エネ業界にとって、欧州は今や最大の輸出相手」として、米国のLNGと原油の輸出事情について、書きます。
以下のグラフのとおり、2021年後半から、米国からのEU向けLNG(液化天然ガス)輸出量が大きく増加しています(グラフ上、オレンジ線)。欧州の天然ガスの高騰をきっかけとした、代替調達需要などが要因とみられます。
ウクライナ危機勃発以降、EU向けLNG輸出量は、「買わない西側・出さないロシア」がきっかけで起きている需給ひっ迫が追い打ちをかけ、高水準を維持しています。
2022年4月は、統計で確認できる2015年1月以降の最高となりました。米国のLNG輸出量におけるEU向けの割合は58%、アジア向けは27%です(2022年7月時点)。
米国の原油輸出量(グラフ下)は、ウクライナ危機勃発後に、増加傾向が鮮明になっています。LNGと同様、「買わない西側・出さないロシア」がきっかけです。2022年7月は、統計で確認できる2015年1月以降の最高となりました。
また、輸出単価(輸出額÷輸出量)に着目すると、LNGは欧州の天然ガス価格が高騰し始めた2021年後半から、原油はウクライナ危機勃発後から、上昇が目立ち始めたことがわかります。
EU向けとアジア向けを比べると、最近では、ともにEU向けの方が高い傾向にあります(原油においては、2022年7月時点でEU向けがアジア向けに比べて、1バレルあたりおよそ6ドル高い)。
米国のエネルギー関連企業にとって、「量の増加」と「単価の上昇」は、大きなビジネスチャンスと言えるでしょう。バフェット氏がオクシデンタル・ペトロリアム社の株を保有しているのも、この点が一因である可能性があります。
また、数ある関連企業の中でも、比較的単価が高いEU向けの輸出を手掛ける企業は、より大きな「うまみ」を享受していると言えるでしょう。
図:米国のLNGと原油の輸出量(EU、アジア向け)
出所:U.S. Census Bureauのデータをもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。1,631.65ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。23年01月限は13,280元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。22年11月限は606.0元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで795.6ドル(前日比0.45ドル拡大)、円建てで3,694円(前日比9円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(9月28日 11時44分頃 6番限)
金 7,537円/g
白金 3,843円/g
ゴム 230.2円/kg
とうもろこし 49,500円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「米エネ業界にとって、欧州は今や最大の輸出相手」
前回は、「欧州では玉突きで需給ひっ迫・価格上昇が発生」として、EUのエネルギー輸入額(石炭、石油、天然ガスなど)について、書きました。
今回は、「米エネ業界にとって、欧州は今や最大の輸出相手」として、米国のLNGと原油の輸出事情について、書きます。
以下のグラフのとおり、2021年後半から、米国からのEU向けLNG(液化天然ガス)輸出量が大きく増加しています(グラフ上、オレンジ線)。欧州の天然ガスの高騰をきっかけとした、代替調達需要などが要因とみられます。
ウクライナ危機勃発以降、EU向けLNG輸出量は、「買わない西側・出さないロシア」がきっかけで起きている需給ひっ迫が追い打ちをかけ、高水準を維持しています。
2022年4月は、統計で確認できる2015年1月以降の最高となりました。米国のLNG輸出量におけるEU向けの割合は58%、アジア向けは27%です(2022年7月時点)。
米国の原油輸出量(グラフ下)は、ウクライナ危機勃発後に、増加傾向が鮮明になっています。LNGと同様、「買わない西側・出さないロシア」がきっかけです。2022年7月は、統計で確認できる2015年1月以降の最高となりました。
また、輸出単価(輸出額÷輸出量)に着目すると、LNGは欧州の天然ガス価格が高騰し始めた2021年後半から、原油はウクライナ危機勃発後から、上昇が目立ち始めたことがわかります。
EU向けとアジア向けを比べると、最近では、ともにEU向けの方が高い傾向にあります(原油においては、2022年7月時点でEU向けがアジア向けに比べて、1バレルあたりおよそ6ドル高い)。
米国のエネルギー関連企業にとって、「量の増加」と「単価の上昇」は、大きなビジネスチャンスと言えるでしょう。バフェット氏がオクシデンタル・ペトロリアム社の株を保有しているのも、この点が一因である可能性があります。
また、数ある関連企業の中でも、比較的単価が高いEU向けの輸出を手掛ける企業は、より大きな「うまみ」を享受していると言えるでしょう。
図:米国のLNGと原油の輸出量(EU、アジア向け)
出所:U.S. Census Bureauのデータをもとに筆者作成