[Vol.1396] 2023年はアニメの年!?

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反落。米主要株価指数の反落などで。74.38ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,879.25ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は12,910元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年03月限は522.7元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで784.5ドル(前日比1.95ドル縮小)、円建てで3,468円(前日比1円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(1月10日 14時26分頃 6番限)
7,915円/g
白金 4,447円/g
ゴム 220.2円/kg
とうもろこし 43,650円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NY金先物(期近) 日足  単位:ドル/トロイオンス
NY金先物(期近) 日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「2023年はアニメの年!?」
前回は、「価格下落時が、購入数量を増やす好機」として、数回前のクイズで述べた価格推移に則って積立投資をした場合の、月ごとの購入数量について、述べました。

今回は、「2023年はアニメの年!?」として、投資に役立つ考え方を探るべく、2023年のアニメ関連のイベントについて、述べます。

一部では、2023年に、アニメ業界に数十年に一度の地殻変動が起きるといわれています。過去に日本を席巻した複数の著名なアニメにおいて、新作の映画が公開される、新シリーズが始まる、世界的な上映ツアーが始まる、関連テーマパークで新しいエリアがオープンするなど、さまざまな動きが予定されているためです。

新作映画の公開予定は、仮面ライダーの生誕50周年を記念した「シン・仮面ライダー」(3月 シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンを手掛けた脚本家による)、3DCGアニメ映画「スーパーマリオ」(4月)、宮崎駿監督の新作映画「君たちはどう生きるか」(7月)などです。

また、「鬼滅の刃」の新シリーズ「刀鍛冶の里編」が始まったり(4月 鬼滅の刃はワールドツアー上映も予定)、ジブリパーク(愛知県)に新エリア「もののけの里」がオープンしたりする(秋予定)など、著名アニメの新しい形に触れることもできそうです。

上記以外の「地殻変動」の一翼と目されているのが、「進撃の巨人」最終章(ファイナルシーズン)のテレビ公開です。「進撃の巨人」は、2021年春に11年7カ月の連載が完結し、今年、最終章がテレビ公開されます。

同アニメは「人類と巨人が戦うダークファンタジー」と説明されがちですが、実際は、視点を変えたり、伏線を回収したりする面白さや、人とは何か?などを考えるきっかけが多数存在する、深い含みのあるアニメです。

この年末年始、おいたちとの会話をきっかけに、改めて単行本を読んでみたところ、投資行為の参考になる記述が複数あることに気が付きました。次回以降の数回で、同アニメのさまざまな場面をもとに、投資に役立つ考え方を示したいと思います。

図:2023年はアニメの年!?
図:2023年はアニメの年!?

出所:各種情報源より筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。