原油反落。米主要株価指数の反落などで。78.36ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,854.15ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は12,565元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年04月限は574.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで940ドル(前日比3.65ドル拡大)、円建てで3,948円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月16日 18時46分頃 6番限)
金 7,894円/g
白金 3,946円/g
ゴム 219.2円/kg
とうもろこし 44,370円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『偶像』と化して急上昇する株価指数」
前回は、「『グローバル化』の長期視点の変化に注目」として、1990年以降のグローバル化の変遷について、筆者の考えを述べました。
今回は、「『偶像』と化して急上昇する株価指数」として、筆者が考える「偶像」と「実態」の推移(ここではS&P500先物とWTI原油先物を参照)について、述べます。
前回、「グローバル化」の状態が変化するについて、「現実」が「偶像」に、さらに「より偶像」に変化したと書きました。以下は偶像の一例だと筆者が考える米国の主要株価指数(S&P500種指数先物)と、現実の一例だと考える原油相場(WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物)の推移です。
※原油相場もしばしば需給データ以外の要素で動くため、必ずしも「現実」と言い切れません。しかし、売り手(産油国)と買い手(消費国)が、市場では基本的に対等の立場であることから、ここでは原油を現実に近い銘柄の一例としました。
あるアナリストは、米国株の長期視点の動向について筆者と議論をしているとき、「米国株が下がったら、世界が大混乱に陥る(おちいる)じゃないですか、だから下がりようがないでしょう?」と発言しました。この発言を受け、筆者は数秒、頭の中を整理するのに時間がかかりました。
つまりこのアナリストは、「米国株は投資家が望まない状態にはならない」と言っているのです。言い換えれば、「米国株市場は投資家の望みがかなう場である」となるでしょう。思惑が市場を決める。データは関係ない。ということでしょうか。
この発言を耳にして間もなく、筆者の頭の中をよぎったのは、もはや米国株市場は「市場」ではなく「偶像(神や仏のように崇拝の対象となっているもの)」と化しているのではないか、ということでした。
もし本当に「偶像」であるのであれば、米国株市場は大多数の市場関係者の願いに応えようと「下がるに下がれなくなっている」「下がることを許されなくなっている」のかもしれません(その意味では、今後も米国株式市場は、長期視点で上昇し得る)。
図:「偶像」と「実態」の推移(ここではS&P500先物とWTI原油先物を参照)

出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,854.15ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は12,565元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年04月限は574.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで940ドル(前日比3.65ドル拡大)、円建てで3,948円(前日比8円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(2月16日 18時46分頃 6番限)
金 7,894円/g
白金 3,946円/g
ゴム 219.2円/kg
とうもろこし 44,370円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『偶像』と化して急上昇する株価指数」
前回は、「『グローバル化』の長期視点の変化に注目」として、1990年以降のグローバル化の変遷について、筆者の考えを述べました。
今回は、「『偶像』と化して急上昇する株価指数」として、筆者が考える「偶像」と「実態」の推移(ここではS&P500先物とWTI原油先物を参照)について、述べます。
前回、「グローバル化」の状態が変化するについて、「現実」が「偶像」に、さらに「より偶像」に変化したと書きました。以下は偶像の一例だと筆者が考える米国の主要株価指数(S&P500種指数先物)と、現実の一例だと考える原油相場(WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物)の推移です。
※原油相場もしばしば需給データ以外の要素で動くため、必ずしも「現実」と言い切れません。しかし、売り手(産油国)と買い手(消費国)が、市場では基本的に対等の立場であることから、ここでは原油を現実に近い銘柄の一例としました。
あるアナリストは、米国株の長期視点の動向について筆者と議論をしているとき、「米国株が下がったら、世界が大混乱に陥る(おちいる)じゃないですか、だから下がりようがないでしょう?」と発言しました。この発言を受け、筆者は数秒、頭の中を整理するのに時間がかかりました。
つまりこのアナリストは、「米国株は投資家が望まない状態にはならない」と言っているのです。言い換えれば、「米国株市場は投資家の望みがかなう場である」となるでしょう。思惑が市場を決める。データは関係ない。ということでしょうか。
この発言を耳にして間もなく、筆者の頭の中をよぎったのは、もはや米国株市場は「市場」ではなく「偶像(神や仏のように崇拝の対象となっているもの)」と化しているのではないか、ということでした。
もし本当に「偶像」であるのであれば、米国株市場は大多数の市場関係者の願いに応えようと「下がるに下がれなくなっている」「下がることを許されなくなっている」のかもしれません(その意味では、今後も米国株式市場は、長期視点で上昇し得る)。
図:「偶像」と「実態」の推移(ここではS&P500先物とWTI原油先物を参照)

出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成