原油反落。米主要株価指数の反落などで。70.20ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,977.95ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は11,710元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年05月限は506.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで980.85ドル(前日比22.05ドル拡大)、円建てで4,164円(前日比24円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(3月23日 11時33分頃 6番限)
金 8,282円/g
白金 4,118円/g
ゴム 206.3円/kg
とうもろこし 41,750円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『複雑さを愛せ』今どきの金(ゴールド)分析」
前回は、「『銀行の不安連鎖』起因の五つの上昇圧力」として、銀行の不安連鎖が与えるドル建て金(ゴールド)相場への影響について、筆者の考えを述べました。
今回は、「『複雑さを愛せ』今どきの金(ゴールド)分析」として、筆者が考える金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマ(円建ての場合は八つ)を述べます。
たった一つの材料で金(ゴールド)相場が動いていると考えてしまうと、ウクライナ危機が勃発したり、FRB(米連邦準備制度理事会)が急速な利上げをしたりして混乱が拡大した2022年の金(ドル建てスポット)価格の騰落が「マイナス」だったことを説明することができなくなってしまいます。
あれだけ「有事のムード」が強まった2022年の金(ゴールド)相場が「マイナス」だったのは、「有事のムード」起因の上昇圧力を相殺して余りある下落圧力が存在していたためです。その下落圧力は、ドルが急伸したことでもたらされた「代替通貨」起因の下落圧力です。
2022年の金(ゴールド)相場は、「有事ムード」起因の上昇圧力と同時に、それを相殺して余りある「代替通貨」起因の下落圧力があったため、「マイナス」だったのです。
時間軸が異なる七つのテーマ起因の圧力(上昇・下落ともに)が、常時相場にかかり続けているわけですが、日本で取引されている価格の単位が円の金(ゴールド)「円建て金」については、八つ目のテーマがあります。「ドル/円の変動」です。2022年、「円建て金(ゴールド)」は、小売価格、先物価格、ともに史上最高値を更新しました。円安が急進したためです。
円安が進むと、他の通貨建ての金(ゴールド)に比べて割安感が強まるため、(金に限らずですが)上昇しやすくなります。このため2022年は「ドル建て金(ゴールド)下落・円建て上昇」となったのです。
また、円建てはドル建て価格とドル/円からほぼ機械的につくられた価格だと言えます([Vol.1411] 「ドル建て価格」が価格形成における最上流を参照)。円建て換算値の値動きの山谷と実際の円建て価格の値動きの山谷はほぼ同一です。
このため、2022年の円建て価格の急騰は、ウクライナ危機がもたらした有事がきっかけではなかった(円安によって生まれた急騰だった)と言えます。
図:金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマ(円建ての場合は八つ)
出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,977.95ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年05月限は11,710元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年05月限は506.6元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで980.85ドル(前日比22.05ドル拡大)、円建てで4,164円(前日比24円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(3月23日 11時33分頃 6番限)
金 8,282円/g
白金 4,118円/g
ゴム 206.3円/kg
とうもろこし 41,750円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「『複雑さを愛せ』今どきの金(ゴールド)分析」
前回は、「『銀行の不安連鎖』起因の五つの上昇圧力」として、銀行の不安連鎖が与えるドル建て金(ゴールド)相場への影響について、筆者の考えを述べました。
今回は、「『複雑さを愛せ』今どきの金(ゴールド)分析」として、筆者が考える金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマ(円建ての場合は八つ)を述べます。
たった一つの材料で金(ゴールド)相場が動いていると考えてしまうと、ウクライナ危機が勃発したり、FRB(米連邦準備制度理事会)が急速な利上げをしたりして混乱が拡大した2022年の金(ドル建てスポット)価格の騰落が「マイナス」だったことを説明することができなくなってしまいます。
あれだけ「有事のムード」が強まった2022年の金(ゴールド)相場が「マイナス」だったのは、「有事のムード」起因の上昇圧力を相殺して余りある下落圧力が存在していたためです。その下落圧力は、ドルが急伸したことでもたらされた「代替通貨」起因の下落圧力です。
2022年の金(ゴールド)相場は、「有事ムード」起因の上昇圧力と同時に、それを相殺して余りある「代替通貨」起因の下落圧力があったため、「マイナス」だったのです。
時間軸が異なる七つのテーマ起因の圧力(上昇・下落ともに)が、常時相場にかかり続けているわけですが、日本で取引されている価格の単位が円の金(ゴールド)「円建て金」については、八つ目のテーマがあります。「ドル/円の変動」です。2022年、「円建て金(ゴールド)」は、小売価格、先物価格、ともに史上最高値を更新しました。円安が急進したためです。
円安が進むと、他の通貨建ての金(ゴールド)に比べて割安感が強まるため、(金に限らずですが)上昇しやすくなります。このため2022年は「ドル建て金(ゴールド)下落・円建て上昇」となったのです。
また、円建てはドル建て価格とドル/円からほぼ機械的につくられた価格だと言えます([Vol.1411] 「ドル建て価格」が価格形成における最上流を参照)。円建て換算値の値動きの山谷と実際の円建て価格の値動きの山谷はほぼ同一です。
このため、2022年の円建て価格の急騰は、ウクライナ危機がもたらした有事がきっかけではなかった(円安によって生まれた急騰だった)と言えます。
図:金(ゴールド)市場を取り巻く七つのテーマ(円建ての場合は八つ)
出所:筆者作成