原油反落。米主要株価指数の反落などで。80.41ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。2,005.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は11,955元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年06月限は580.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで920.8ドル(前日比5.10ドル縮小)、円建てで4,101円(前日比93円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月19日 大引け 6番限)
金 8,618円/g
白金 4,517円/g
ゴム 212.3円/kg
とうもろこし 43,680円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 日足 単位:ドル/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「穀物価格は急騰後、高止まり」
前回は、「鶏のエサの多くはトウモロコシと大豆」として、日本の育雛・成鶏用配合飼料の原料シェアについて、述べました。
今回は、「穀物価格は急騰後、高止まり」として、シカゴトウモロコシと大豆先物価格について、述べます。
鶏に与えるエサに多用されている「トウモロコシ」と「大豆」の「国際価格」の推移に注目します。シカゴ先物市場で取引されている「シカゴトウモロコシ」「シカゴ大豆」がそれにあたります。
これらの推移を長期視点で振り返ると、おおむね、山と谷を描くタイミングが同じであることがわかります(短期視点の山の高さ、谷の深さ(山谷の程度)は異なる場合がある)。両銘柄ともに、「人口増加、新興国台頭、環境対策」などをきっかけに、2008年ごろを境に、大きく一段、水準を切り上げました(1回目のパラダイムシフト(均衡点の劇的な変化)発生)。
そして2020年ごろから、再び価格が急騰しはじめ、足元、高止まりしています。急騰の背景には、新型コロナがパンデミック化したことを受けて、主要な中央銀行が金融緩和を行い、投機マネーが流入したとみられること、コロナ禍からの経済回復が進んで需要増加期待が膨らんだことなどが、挙げられます。
高止まりの背景には、2022年2月に勃発したウクライナ危機をきっかけに目立っている、非西側の主要な農産物供給国からの供給減少懸念が挙げられます。ウクライナ危機が沈静化するまで、こうした国からの供給が減少する懸念が続く可能性があります。
非西側の主要な農産物供給国からの供給減少懸念により、「エサ」の原材料である「トウモロコシ」と「大豆」価格の高止まりが続き、国内の鶏卵の卸売価格、引いては小売価格の高止まりが続く可能性があります。
鳥インフルエンザが沈静化したとしても、それは二段構造の一段目がなくなったに過ぎません。時間軸が長い二段目の「国際価格高」が継続していれば、鶏卵価格の高止まりは続く可能性があります(鶏卵価格はなかなか優等生に戻れない)。
図:シカゴトウモロコシ・大豆先物価格(中心限月 月足 終値) 単位:セント/ブッシェル
出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。2,005.50ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は11,955元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年06月限は580.7元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで920.8ドル(前日比5.10ドル縮小)、円建てで4,101円(前日比93円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(4月19日 大引け 6番限)
金 8,618円/g
白金 4,517円/g
ゴム 212.3円/kg
とうもろこし 43,680円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)
●シカゴトウモロコシ先物(期近) 日足 単位:ドル/ブッシェル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「穀物価格は急騰後、高止まり」
前回は、「鶏のエサの多くはトウモロコシと大豆」として、日本の育雛・成鶏用配合飼料の原料シェアについて、述べました。
今回は、「穀物価格は急騰後、高止まり」として、シカゴトウモロコシと大豆先物価格について、述べます。
鶏に与えるエサに多用されている「トウモロコシ」と「大豆」の「国際価格」の推移に注目します。シカゴ先物市場で取引されている「シカゴトウモロコシ」「シカゴ大豆」がそれにあたります。
これらの推移を長期視点で振り返ると、おおむね、山と谷を描くタイミングが同じであることがわかります(短期視点の山の高さ、谷の深さ(山谷の程度)は異なる場合がある)。両銘柄ともに、「人口増加、新興国台頭、環境対策」などをきっかけに、2008年ごろを境に、大きく一段、水準を切り上げました(1回目のパラダイムシフト(均衡点の劇的な変化)発生)。
そして2020年ごろから、再び価格が急騰しはじめ、足元、高止まりしています。急騰の背景には、新型コロナがパンデミック化したことを受けて、主要な中央銀行が金融緩和を行い、投機マネーが流入したとみられること、コロナ禍からの経済回復が進んで需要増加期待が膨らんだことなどが、挙げられます。
高止まりの背景には、2022年2月に勃発したウクライナ危機をきっかけに目立っている、非西側の主要な農産物供給国からの供給減少懸念が挙げられます。ウクライナ危機が沈静化するまで、こうした国からの供給が減少する懸念が続く可能性があります。
非西側の主要な農産物供給国からの供給減少懸念により、「エサ」の原材料である「トウモロコシ」と「大豆」価格の高止まりが続き、国内の鶏卵の卸売価格、引いては小売価格の高止まりが続く可能性があります。
鳥インフルエンザが沈静化したとしても、それは二段構造の一段目がなくなったに過ぎません。時間軸が長い二段目の「国際価格高」が継続していれば、鶏卵価格の高止まりは続く可能性があります(鶏卵価格はなかなか優等生に戻れない)。
図:シカゴトウモロコシ・大豆先物価格(中心限月 月足 終値) 単位:セント/ブッシェル
出所:Investing.comのデータをもとに筆者作成