[Vol.1534] 36年半ぶりの13連騰でNYダウは5.3%高

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。80.62ドル/バレル近辺で推移。

金反落。ドル指数の反発などで。1,992.10ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反発。23年09月限は12,300元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。23年09月限は610.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで1057.25ドル(前日比1.05ドル拡大)、円建てで4,700円(前日比2円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(7月31日 17時13分時点 6番限)
8,923円/g
白金 4,223円/g
ゴム 200.5円/kg
とうもろこし 40,270円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 8月5日午前10時35分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 日足

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「36年半ぶりの13連騰でNYダウは5.3%高」
前回は、「今回は、『穀物価格は長期高止まりへ」として、世界三大穀物(トウモロコシ、米、小麦)の価格推移について、述べました。

今回は、「36年半ぶりの13連騰でNYダウは5.3%高」として、NYダウ13連騰の背景について、述べます。

先週、米国株式市場でダウ工業株30種平均(NYダウ)が13営業日連続で上昇したことが、大きく報じられました。この連騰記録は、1987年1月以来、36年半ぶりとのことです。7月26日(水)まで続いた連騰劇の上昇率は5.3%でした(33,734.88ドル→35,520.12ドル)。背景は、以下のようにまとめられます。

米国において、景気が回復する期待が膨らみました(図中1~3)。同時に、近い将来の利上げ打ち止め観測が生じたことで(図中4)、個人や企業の資金調達が進む、金利上昇(債券売り)への不安が後退する、ドル安観測が同国の輸出企業に恩恵をもたらす、などの思惑が大きくなりました。こうした複数の米景気が持ち直すために必要な材料(思惑)が一定期間持続したことが、13連騰を実現したと考えられます。

図:NYダウ13連騰の背景
図:NYダウ13連騰の背景

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。