NY金、三尊から保合いへ移行

著者:菊川 弘之
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 国際通貨基金(IMF)は15日、最新の世界経済見通しを発表。2019年の成長率予想を3.0%と、7月時点から0.2ポイント下方修正した。米中貿易摩擦が一段と各国景気を下押しし、伸び率はリーマン・ショックを受けてマイナスに落ち込んだ09年以来で最低となる見込み。

 IMFは米中の報復関税の応酬に伴うマクロ経済の影響は、中国で顕著になると試算。20年の成長率は5.8%と、天安門事件を受けて急減速した1990年(3.9%)以来、30年ぶりの低成長に減速すると予想。

 中国国家統計局が18日発表した今年7~9月期のGDPは、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期比6.0%増加。成長率は前期(6.2%)から0.2ポイント低下し、29年ぶりの低水準となった。成長率の低下は2四半期連続。四半期ごとの数字を公表している1992年以降で最低を更新、90年の通年(3.9%)以来の低い水準。今年の政府目標(6~6.5%)の下限となった。
 

 

このコラムの著者

菊川 弘之(キクカワ ヒロユキ)

NSトレーディング株式会社 代表取締役社長 / 国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe®)。
GelberGroup社、FutureTruth社などでのトレーニーを経験後、商品投資顧問会社でのディーリング部長等経て現職。
日経CNBC、BloombergTV、ストックボイス、ラジオ日経など多数のメディアに出演の他、日経新聞、時事通信などに連載、寄稿中。
また、中国、台湾、シンガポールなどで、現地取引所主催・共催セミナーの招待講師も務める。

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