[Vol.1582] 10月4日にコモディティ投資を改めて考察

著者:吉田 哲
ブックマーク
原油反発。米主要株価指数の反発などで。86.50ドル/バレル近辺で推移。

金反発。ドル指数の反落などで。1,872.55ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。24年01月限は13,960元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反落。23年11月限は657.2元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで977.45ドル(前日比1.95ドル拡大)、円建てで4,653円(前日比2円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(10月10日 17時33分時点 6番限)
8,890円/g
白金 4,237円/g
ゴム 231.7円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)

●NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル
NY原油先物(期近) 日足  単位:ドル/バレル

出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より

●本日のグラフ「10月4日にコモディティ投資を改めて考察」
前回は、「まだまだ、慎重な議論が必要」として、ネット(正味)ゼロ シナリオ(2023年更新版)の概要について、述べました。

今回は、「10月4日にコモディティ投資を改めて考察」として、筆者が考えるコモディティ投資に関わることで得られること(一例)について、述べます。

毎年10月4日は「投資の日」(104=トウシ)です。筆者は先週、年に一度のこの日に、レポートを書くなど、さまざまな形でコモディティ(金や原油、農産物などの国際商品)関連の情報を発信しつつ、時間を設けて改めて「コモディティ投資」とはどういう行為だろう、と考えてみました。

日ごろから感じていたものの、考えれば考えるほど、コモディティ投資が単なる投資行為にとどまらない、人生を豊かにする可能性を秘めた行為であると、再認識させられました。

「人生100年時代」が提唱されたり、それに呼応するように新NISAが始まることとなったり(2024年より)して、(超)長期の資産形成がさけばれる時代だからこそ、コモディティ投資が活きるのではないかと考えています。

今まで以上に俯瞰(ふかん)的になれる、今まで以上に物事を相対化できるようになる、今まで以上に論理的になれる・・・。難しく聞こえるかもしれませんが、これらは筆者が特にこの10年間でコモディティ市場を分析してきた中で、実際に大きくしてきたスキルです(まだまだ、まだまだ十分ではありませんが)。

そして、こうしたスキルが以前よりも大きくなったことで、仕事だけでなく、仕事以外の場面でのふるまいが充実してきたという実感を得ています。コモディティ市場の分析をおこなっていなかったら、こうした充実感を味わうことはなかったと、断言できます。以下より、コモディティ投資に関わる意味を、筆者なりに述べます。

図:筆者が考えるコモディティ投資に関わることで得られること(一例)
図:筆者が考えるコモディティ投資に関わることで得られること(一例)

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。