金買い続く、第五次中東戦争の可能性も

　１０月８日、米下院議員（共和党）のMarjorie Taylor Greene氏がX（旧Twitter）に、「イスラエルと協力して、ハマスがイスラエルに対して使用したすべてのアメリカ製兵器のシリアル番号を追跡する必要がある。それらの武器はアフガニスタンから来たのか？それともウクライナから来たのか？答えは両方である可能性が高い」と投稿したように、ウクライナ支援のために欧米から送られた武器の一部が、ハマスなど世界各地のテロ組織に転売されている可能性は、以前から指摘されていたことだ。ウクライナのレズニコフ国防相が腐敗で９月３日に更迭されており、１０月１１日には、ウクライナで１０億円横領容疑、国防省高官２人拘束」と報じられている。トランスペアレンシー・インターナショナル（TI）が公開している腐敗認識指数では、ウクライナは１８０ヶ国中１１６位の腐敗国家だ。

　米軍がアフガンを撤退した時に残した大量の武器をアフガンが関連諸国・組織に売りさばき、ウクライナ戦争で西側諸国がウクライナに送った大量の武器も腐敗が蔓延しているウクライナの一部の者が横流し、米国が提供した武器で同盟国が襲撃されるブーメランとなっている。米政府機関の一部閉鎖が１１月中旬には再材料視されると見られる中、ウクライナ戦争と中東戦争の２正面作戦・支援に対する反対が共和党から強く出ており、米内政の不安定さが表面化する可能性も高い。