1月30-31日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利を4会合連続で据え置いた。政策金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は5.25~5.5%を維持した。声明文には、追加利上げに含みを持たす文言を削除した代わりに、「インフレ率が持続的に(政策目標の)2%に向かっているとのより大きな確信を持つまで、政策金利の引き下げが適切になるとは考えていない」との文言を加え、早期の利下げに慎重な姿勢が示された。また、保有証券の削減(QT)も、同様に「確信が得られるまで」続ける、とした。市場にはQTの減速についてコミュニケーションを始めるとの見方もあったが、軌道修正に時間をかけるFRBの姿勢が強調される結果となった。
NY金は、パウエルFRB議長が3月利下げを否定したことが圧迫要因になったが、米地銀に対する懸念などが下支えになり、200日移動平均線を下値支持として反発している。週間の米新規失業保険申請件数は22万4000件と、市場予想(21万4000件)より多く、2023年10~12月期の米労働生産性では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが7~9月期に比べ年率0.5%上昇し、市場予想(1.1%上昇)を下回るなど労働需給の緩和が示され、物価上昇が沈静化するとの見方が広がった。米長期金利が低下し、ドル安に振れたことから押し目買いが入り、200日移動平均線~心理的節目2000ドルを下値支持帯として、三角保合い放れ待ちとなっている。
今週発表されたマクロ経済指標と同様、米雇用統計は強気が予想されているが、2023年の雇用統計は下方改定が多かった点に注意したい。ファーストアクションで、金利上昇・ドル買い・NY金売りで反応しても、トレンドの持続性は短期で終わるかもしれない。3月の利下げ観測は後退したものの、年内の米リセッション入り、米利下げ観測に変化はなく、2024年10月に開催予定のBRICS会議に向けてドル離れが進むと言う大きな流れは継続しそうだ。
NY金は、パウエルFRB議長が3月利下げを否定したことが圧迫要因になったが、米地銀に対する懸念などが下支えになり、200日移動平均線を下値支持として反発している。週間の米新規失業保険申請件数は22万4000件と、市場予想(21万4000件)より多く、2023年10~12月期の米労働生産性では、企業の賃金負担を示す単位労働コストが7~9月期に比べ年率0.5%上昇し、市場予想(1.1%上昇)を下回るなど労働需給の緩和が示され、物価上昇が沈静化するとの見方が広がった。米長期金利が低下し、ドル安に振れたことから押し目買いが入り、200日移動平均線~心理的節目2000ドルを下値支持帯として、三角保合い放れ待ちとなっている。
今週発表されたマクロ経済指標と同様、米雇用統計は強気が予想されているが、2023年の雇用統計は下方改定が多かった点に注意したい。ファーストアクションで、金利上昇・ドル買い・NY金売りで反応しても、トレンドの持続性は短期で終わるかもしれない。3月の利下げ観測は後退したものの、年内の米リセッション入り、米利下げ観測に変化はなく、2024年10月に開催予定のBRICS会議に向けてドル離れが進むと言う大きな流れは継続しそうだ。