原油反落。米主要株価指数の反落などで。79.17ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,175.55ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年05月限は14,250元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年04月限は617.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1249.3ドル(前日比7.50ドル拡大)、円建てで5,914円(前日比58円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(3月8日 18時36分時点 6番限)
金 10,258円/g
白金 4,344円/g
ゴム 300.2円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「短期視点で、もう一段高が見られるか」
前回は、「中央銀行は分断に金(ゴールド)で対応」として、中央銀行による金(ゴールド)買い越し量の推移について述べました。
今回は、「短期視点で、もう一段高が見られるか」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)について述べます。
金(ゴールド)相場を読む際のポイントを整理します。短中期視点では有事ムード、代替資産、代替通貨の三つ、中長期視点では中国・インドなどの新興国の宝飾需要、中央銀行、鉱山会社の三つ、超長期視点では見えないリスクの一つの合計七つです。円建て金(ゴールド)は、これらにドル円の変動を追加した八つです。
前回述べた中央銀行の動向については、中長期視点の材料です。2010年ごろに始まった買い越しが続いた場合、金(ゴールド)価格は中長期視点で上値を追う可能性があります。西側が脱炭素を諦めて非西側との分断が解消するまで、価格は上昇する可能性すらあるのではないでしょうか。
短中期視点では、先述の通り、有事ムード、代替資産、代替通貨の三つに注目します。ウクライナ戦争、イスラエル・ハマスの戦争が沈静化する兆しが見えないため(国連の機能不全が大きい)、今後も短期視点の資金の逃避先として、金(ゴールド)に注目が集まる可能性があります。
また、代替資産については、各種株価指数が高値を更新しているため、金利が付く株と金利が付かない金(ゴールド)の対比で、金(ゴールド)相場に下落圧力をかける材料になり得ます(現在も代替資産起因の下落圧力は生じている)。
一方、代替通貨については、以下の図の通り、今年のいずれかのタイミングで行われようとしている米国の利下げが、ドル安および代替通貨の保有妙味を増加させる要因になり得るため、金(ゴールド)相場に上昇圧力をかける可能性があります。
米国の利下げは、金(ゴールド)のほか、ハイテク株やそれを含んだ株価指数、原油、非鉄金属、農産物(穀物を除く)などの相場に、幅広く上昇圧力をかける要因になり得ます。
実際に、米国の利下げが行われ、今にも増して、景気回復期待、ドル建てコモディティ(国際商品)の割安感、代替通貨の保有妙味、投機筋の物色気配などが強まった場合、金(ゴールド)はもとより、株価指数や、原油を含んださまざまなコモディティ銘柄の相場が上昇する可能性があります。
2010年ごろから続いている株高・金(ゴールド)高は、米国の利下げをきっかけに短中期的に、西側・非西側の分断をきっかけに中長期的に、継続し得ると筆者はみています。株価が上昇しているからといって、かつ、金(ゴールド)自体が歴史的な高値水準にあるからといって、金(ゴールド)相場がすぐさま大幅に下落するとは限りません。
予断を持たず、そして過去の常識にとらわれず、価格が新たな水準に達したことにならい、フレッシュな気持ちで各種相場に向き合うことが重要であると、考えます。
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)
出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。2,175.55ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年05月限は14,250元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年04月限は617.8元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1249.3ドル(前日比7.50ドル拡大)、円建てで5,914円(前日比58円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(3月8日 18時36分時点 6番限)
金 10,258円/g
白金 4,344円/g
ゴム 300.2円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「短期視点で、もう一段高が見られるか」
前回は、「中央銀行は分断に金(ゴールド)で対応」として、中央銀行による金(ゴールド)買い越し量の推移について述べました。
今回は、「短期視点で、もう一段高が見られるか」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)について述べます。
金(ゴールド)相場を読む際のポイントを整理します。短中期視点では有事ムード、代替資産、代替通貨の三つ、中長期視点では中国・インドなどの新興国の宝飾需要、中央銀行、鉱山会社の三つ、超長期視点では見えないリスクの一つの合計七つです。円建て金(ゴールド)は、これらにドル円の変動を追加した八つです。
前回述べた中央銀行の動向については、中長期視点の材料です。2010年ごろに始まった買い越しが続いた場合、金(ゴールド)価格は中長期視点で上値を追う可能性があります。西側が脱炭素を諦めて非西側との分断が解消するまで、価格は上昇する可能性すらあるのではないでしょうか。
短中期視点では、先述の通り、有事ムード、代替資産、代替通貨の三つに注目します。ウクライナ戦争、イスラエル・ハマスの戦争が沈静化する兆しが見えないため(国連の機能不全が大きい)、今後も短期視点の資金の逃避先として、金(ゴールド)に注目が集まる可能性があります。
また、代替資産については、各種株価指数が高値を更新しているため、金利が付く株と金利が付かない金(ゴールド)の対比で、金(ゴールド)相場に下落圧力をかける材料になり得ます(現在も代替資産起因の下落圧力は生じている)。
一方、代替通貨については、以下の図の通り、今年のいずれかのタイミングで行われようとしている米国の利下げが、ドル安および代替通貨の保有妙味を増加させる要因になり得るため、金(ゴールド)相場に上昇圧力をかける可能性があります。
米国の利下げは、金(ゴールド)のほか、ハイテク株やそれを含んだ株価指数、原油、非鉄金属、農産物(穀物を除く)などの相場に、幅広く上昇圧力をかける要因になり得ます。
実際に、米国の利下げが行われ、今にも増して、景気回復期待、ドル建てコモディティ(国際商品)の割安感、代替通貨の保有妙味、投機筋の物色気配などが強まった場合、金(ゴールド)はもとより、株価指数や、原油を含んださまざまなコモディティ銘柄の相場が上昇する可能性があります。
2010年ごろから続いている株高・金(ゴールド)高は、米国の利下げをきっかけに短中期的に、西側・非西側の分断をきっかけに中長期的に、継続し得ると筆者はみています。株価が上昇しているからといって、かつ、金(ゴールド)自体が歴史的な高値水準にあるからといって、金(ゴールド)相場がすぐさま大幅に下落するとは限りません。
予断を持たず、そして過去の常識にとらわれず、価格が新たな水準に達したことにならい、フレッシュな気持ちで各種相場に向き合うことが重要であると、考えます。
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)
出所:筆者作成