原油反落。米主要株価指数の反落などで。75.41ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。2,359.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年09月限は16,020元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年07月限は583.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1363ドル(前日比16.30ドル縮小)、円建てで6,762円(前日比89円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月7日 17時59分時点 6番限)
金 11,755円/g
白金 4,993円/g
ゴム 353.5円/kg
とうもろこし 39,520円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「はじめ低迷・あと上昇はプラチナで可能」
前回は、「『価格低迷が歓迎される世界』がある」として、積み立てシミュレーション(3パターンの価格推移)について述べました。
今回は、「はじめ低迷・あと上昇はプラチナで可能」として、積み立てシミュレーション(3パターンの累積保有数量)について述べます。
前回述べたように、なぜ「低迷パターン」が、暴騰パターンと暴落パターンを圧倒できたのでしょうか。それは、この取引が「積み立て」だからです。多くの場合、収益の大まかな計算は「保有数量×価格」で行います。
下の図は、暴騰パターン、暴落パターン、低迷パターンの累積保有数量の推移です。最終的な保有数量は、暴騰パターンが421グラム(貴金属の積み立てを想定しているため、数量の単位はグラム)、暴落パターンが983グラム、低迷パターンが5,262グラムでした。低迷パターンは、暴騰パターンの13倍、暴落パターンの5倍になりました。
低迷パターンは、取引開始から40年間続いた長期的な価格低迷を利用し、効率的に累積保有数量を増やしました。月々の投資額が変わらない場合、価格上昇は購入数量の減少、価格下落は購入数量の増加を意味します。
「月々の購入数量」では一時、低迷パターンと暴騰パターンの間で15倍もの差が生じました。(低迷パターンがひと月で9.835グラム購入できたのに対し、暴騰パターンが0.6556グラムしか購入できなかった月があった)。
最終的に、暴騰パターンのおよそ12倍、暴落パターンのおよそ5倍に積み上がった保有数量が決め手となり、低迷パターンは資産の額で他を圧倒しました。このシミュレーションは、積立投資では「価格低迷が月々の購入数量をいかに増やしてくれるか」を改めて教えてくれています。
ここまでの数回で述べたシミュレーションを基に考えれば、積立投資に適した銘柄の特徴は、「そもそも低迷していること」だと言えます。積立投資であれば、目の前で起きている低迷は保有数量を普段以上に増やす、利用すべき好機だと筆者は考えています。
ただし、留意点があります。低迷時に効率よく増やした数量を利益に変えるためには、価格上昇が必要です。これらをまとめると、積立投資に適した銘柄の特徴は、「そもそも低迷していること」そして「数十年後に価格上昇が起き得ること」だと言えます。
「プラチナ」は足元、長期視点で低迷状態にあります(そもそも低迷に合致)。そして、超長期視点で、自動車排ガス浄化装置向け需要が増加したり、水素社会で新しい需要が増えたり、西側と非西側の分断起因で供給が減少したりする可能性があります(数十年後に価格上昇が起き得る)。
今はまだダメかもしれませんが、筆者は長期視点のプラチナ価格の反発に期待をしています。積立投資を効率化する条件を満たすプラチナに長期視点の期待を寄せてみては、いかがでしょうか。プラチナだから積立投資をがんばれると、筆者は考えています。
図:積み立てシミュレーション(3パターンの累積保有数量) 単位:グラム
出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。2,359.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年09月限は16,020元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。24年07月限は583.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1363ドル(前日比16.30ドル縮小)、円建てで6,762円(前日比89円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(6月7日 17時59分時点 6番限)
金 11,755円/g
白金 4,993円/g
ゴム 353.5円/kg
とうもろこし 39,520円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NYプラチナ先物(期近) 月足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「はじめ低迷・あと上昇はプラチナで可能」
前回は、「『価格低迷が歓迎される世界』がある」として、積み立てシミュレーション(3パターンの価格推移)について述べました。
今回は、「はじめ低迷・あと上昇はプラチナで可能」として、積み立てシミュレーション(3パターンの累積保有数量)について述べます。
前回述べたように、なぜ「低迷パターン」が、暴騰パターンと暴落パターンを圧倒できたのでしょうか。それは、この取引が「積み立て」だからです。多くの場合、収益の大まかな計算は「保有数量×価格」で行います。
下の図は、暴騰パターン、暴落パターン、低迷パターンの累積保有数量の推移です。最終的な保有数量は、暴騰パターンが421グラム(貴金属の積み立てを想定しているため、数量の単位はグラム)、暴落パターンが983グラム、低迷パターンが5,262グラムでした。低迷パターンは、暴騰パターンの13倍、暴落パターンの5倍になりました。
低迷パターンは、取引開始から40年間続いた長期的な価格低迷を利用し、効率的に累積保有数量を増やしました。月々の投資額が変わらない場合、価格上昇は購入数量の減少、価格下落は購入数量の増加を意味します。
「月々の購入数量」では一時、低迷パターンと暴騰パターンの間で15倍もの差が生じました。(低迷パターンがひと月で9.835グラム購入できたのに対し、暴騰パターンが0.6556グラムしか購入できなかった月があった)。
最終的に、暴騰パターンのおよそ12倍、暴落パターンのおよそ5倍に積み上がった保有数量が決め手となり、低迷パターンは資産の額で他を圧倒しました。このシミュレーションは、積立投資では「価格低迷が月々の購入数量をいかに増やしてくれるか」を改めて教えてくれています。
ここまでの数回で述べたシミュレーションを基に考えれば、積立投資に適した銘柄の特徴は、「そもそも低迷していること」だと言えます。積立投資であれば、目の前で起きている低迷は保有数量を普段以上に増やす、利用すべき好機だと筆者は考えています。
ただし、留意点があります。低迷時に効率よく増やした数量を利益に変えるためには、価格上昇が必要です。これらをまとめると、積立投資に適した銘柄の特徴は、「そもそも低迷していること」そして「数十年後に価格上昇が起き得ること」だと言えます。
「プラチナ」は足元、長期視点で低迷状態にあります(そもそも低迷に合致)。そして、超長期視点で、自動車排ガス浄化装置向け需要が増加したり、水素社会で新しい需要が増えたり、西側と非西側の分断起因で供給が減少したりする可能性があります(数十年後に価格上昇が起き得る)。
今はまだダメかもしれませんが、筆者は長期視点のプラチナ価格の反発に期待をしています。積立投資を効率化する条件を満たすプラチナに長期視点の期待を寄せてみては、いかがでしょうか。プラチナだから積立投資をがんばれると、筆者は考えています。
図:積み立てシミュレーション(3パターンの累積保有数量) 単位:グラム
出所:筆者作成