[Vol.1937] 価格推移によってはジャイ・キリできる

著者:吉田 哲
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原油反発。米主要株価指数の反発などで。69.26ドル/バレル近辺で推移。

金反落。米10年債利回りの反発などで。3,053.86ドル/トロイオンス近辺で推移。

上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年05月限は16,905元/トン付近で推移。

上海原油(上海国際能源取引中心)反発。25年05月限は541.8元/バレル付近で推移。

金・プラチナの価格差、ドル建てで2085.66ドル(前日比6.06ドル拡大)、円建てで10,084円(前日比23円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。

国内市場は以下のとおり。(3月26日 18時03分時点 6番限)
14,686円/g
白金 4,602円/g
ゴム 355.0円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 2,097円/mmBtu(25年7月限 3月21日17時47分時点)

●NYプラチナ先物 月足  単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成

●本日のグラフ「価格推移によってはジャイ・キリできる」
前回は、「毎月1万円で積み立ててみた」として、純金・プラチナ積立における累積資産額の推移を確認しました。

今回は、「価格推移によってはジャイ・キリできる」として、前回述べたシミュレーションの結果を確認します。

シミュレーションの結果は以下です。プラチナは、金(ゴールド)に勝利しました。弱者が強者を打ち負かす、まさに「ジャイアント・キリング」となりました。

この130カ月間、投資した金額は130万円でした。この投資に対し、プラチナの資産の額はおよそ216万円、それに対して金(ゴールド)は159万円でした。

前回述べたとおり、2025年3月から始めたシミュレーションは、2035年の年末で終わります。そして、最終的な価格は、プラチナが1万0,147円、金(ゴールド)が1万9,395円です。

金(ゴールド)の約半値で取引を終えたプラチナがなぜ、金(ゴールド)を打ち負かすことができたのでしょうか。次回以降、その理由を述べます。

図:累積資産額のシミュレーション 単位:円

出所:筆者作成

 

このコラムの著者

吉田 哲(ヨシダ サトル)

楽天証券経済研究所 コモディティアナリスト
1977年生まれ。2000年、新卒で商品先物会社に入社。2007年よりネット専業の商品先物会社でコモディティアナリストとして情報配信を開始。2014年7月に楽天証券に入社。2015年2月より現職。“過去の常識にとらわれない解説”をモットーとし、テレビ、新聞、雑誌などで幅広く、情報配信を行っている。2020年10月、生涯学習を体現すべく、慶應義塾大学文学部第1類(通信教育課程)に入学。