原油反落。米主要株価指数の反落などで。80.77ドル/バレル近辺で推移。
金反落。ドル指数の反発などで。2,420.00ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年09月限は14,595元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年09月限は611.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1442.65ドル(前日比27.75ドル縮小)、円建てで7,345円(前日比38円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月19日 16時42分時点 6番限)
金 12,267円/g
白金 4,922円/g
ゴム 318.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)を買うのに恐怖心は不要」
前回は、「『怖がらせる営業』は実は今でも存在する」の関係として、改めてフィデューシャリー・デューティーと「有事の金(ゴールド)」を確認しました。
今回は、「金(ゴールド)を買うのに恐怖心は不要」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)を確認します。
映画「スピード」(1994年)で大変に印象深いセリフが出てきます。「極限状態で始まった恋は長続きしない」というものです。極度の非日常的なムードの中では、人は盲目的になり物事を冷静に判断できなくなるため、長期的な人間関係を望むのであれば、始まりは極限状態でない方がよいことを述べているセリフです。
金(ゴールド)の長期投資に関連付ければ、その投資を始めるきっかけは、できることなら有事でない方がよい、と言い換えられます(短期投資については、きっかけが有事である場合はある)。
長期投資は、場合によっては数十年先を見据えて行います。仮にその長期投資を、有事をきっかけに始めた場合にその投資家は、その有事が数十年間継続することを、あるいは、断続的に何らかの有事が発生し続けることを期待するのでしょうか。
現代社会は、確かに問題は多いですが、多方面で技術革新が進んだり、過去の有事発生時の教訓が有効活用されたりして、有事が与える各種市場へのショックは軽減されてきています。
また、金融や保険、交通、特に情報技術の発達は、私たち個人にも多数の選択肢を与えてくれています。私たちが持っているリスク発生時の選択肢は、1970年代と異なり、格段に増えているわけです。
このため、私たちは、「有事が発生したから金買いだ」という1970年代につくられた恐怖にひも付いたあの方程式を、現在の金相場に合った数式に書き換える必要があります。2022年のように戦争が勃発しても、金(ゴールド)相場が上昇しないケースや、2010年や2020年のように株高と金(ゴールド)高が同時進行するケースもあるのです。
以下の図は筆者が考える、現代の金(ゴールド)市場と向き合う上で必要な七つのテーマです(円建ては八つ)。長期視点の金(ゴールド)相場を展望する上で最も注目すべきテーマは「中央銀行」です。
2010年以降続いている中央銀行の買い越しが今後も継続する可能性があり、このことが長期視点で金(ゴールド)相場を支えると考えられます。(以前の「[Vol.1754] 中央銀行は今や『クジラ』のような存在」で詳細を述べています)
新しい発想に立つことで、恐怖を伴わない、顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)にのっとった、金(ゴールド)市場の分析ができるようになります。筆者がここで申し上げたいことは、「有事がなくても、金(ゴールド)は長期を前提とした魅力的な投資先だ」ということです。つまり、「怖くない」金(ゴールド)の話は可能なのです。
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)
出所:筆者作成
金反落。ドル指数の反発などで。2,420.00ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。24年09月限は14,595元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年09月限は611.2元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1442.65ドル(前日比27.75ドル縮小)、円建てで7,345円(前日比38円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月19日 16時42分時点 6番限)
金 12,267円/g
白金 4,922円/g
ゴム 318.1円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「金(ゴールド)を買うのに恐怖心は不要」
前回は、「『怖がらせる営業』は実は今でも存在する」の関係として、改めてフィデューシャリー・デューティーと「有事の金(ゴールド)」を確認しました。
今回は、「金(ゴールド)を買うのに恐怖心は不要」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)を確認します。
映画「スピード」(1994年)で大変に印象深いセリフが出てきます。「極限状態で始まった恋は長続きしない」というものです。極度の非日常的なムードの中では、人は盲目的になり物事を冷静に判断できなくなるため、長期的な人間関係を望むのであれば、始まりは極限状態でない方がよいことを述べているセリフです。
金(ゴールド)の長期投資に関連付ければ、その投資を始めるきっかけは、できることなら有事でない方がよい、と言い換えられます(短期投資については、きっかけが有事である場合はある)。
長期投資は、場合によっては数十年先を見据えて行います。仮にその長期投資を、有事をきっかけに始めた場合にその投資家は、その有事が数十年間継続することを、あるいは、断続的に何らかの有事が発生し続けることを期待するのでしょうか。
現代社会は、確かに問題は多いですが、多方面で技術革新が進んだり、過去の有事発生時の教訓が有効活用されたりして、有事が与える各種市場へのショックは軽減されてきています。
また、金融や保険、交通、特に情報技術の発達は、私たち個人にも多数の選択肢を与えてくれています。私たちが持っているリスク発生時の選択肢は、1970年代と異なり、格段に増えているわけです。
このため、私たちは、「有事が発生したから金買いだ」という1970年代につくられた恐怖にひも付いたあの方程式を、現在の金相場に合った数式に書き換える必要があります。2022年のように戦争が勃発しても、金(ゴールド)相場が上昇しないケースや、2010年や2020年のように株高と金(ゴールド)高が同時進行するケースもあるのです。
以下の図は筆者が考える、現代の金(ゴールド)市場と向き合う上で必要な七つのテーマです(円建ては八つ)。長期視点の金(ゴールド)相場を展望する上で最も注目すべきテーマは「中央銀行」です。
2010年以降続いている中央銀行の買い越しが今後も継続する可能性があり、このことが長期視点で金(ゴールド)相場を支えると考えられます。(以前の「[Vol.1754] 中央銀行は今や『クジラ』のような存在」で詳細を述べています)
新しい発想に立つことで、恐怖を伴わない、顧客本位の業務運営(フィデューシャリー・デューティー)にのっとった、金(ゴールド)市場の分析ができるようになります。筆者がここで申し上げたいことは、「有事がなくても、金(ゴールド)は長期を前提とした魅力的な投資先だ」ということです。つまり、「怖くない」金(ゴールド)の話は可能なのです。
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年 筆者イメージ)
出所:筆者作成