原油反落。米主要株価指数の反落などで。73.13ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。2,474.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は15,615元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年09月限は546.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1537.75ドル(前日比35.55ドル拡大)、円建てで6,940円(前日比80円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月5日 16時42分時点 6番限)
金 11,246円/g
白金 4,306円/g
ゴム 311.7円/kg
とうもろこし 31,440円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「海外の金(ゴールド)相場が短期的な急反発」
前回は、「ガチ(本気)ホールド(維持)できる銘柄」として、プラチナの産業用需要内訳(2024年予想)を確認しました。
今回は、「海外の金(ゴールド)相場が短期的な急反発」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年7月末~8月初旬)を確認します。
足元、海外の金(ゴールド)相場が急反発しています。歴史的高値近辺で推移する金(ゴールド)相場を見て、「有事だ」「株が下がっているからだ」などの声が聞かれます。筆者が提唱する今どきの金(ゴールド)市場を分析するために必要な七つのテーマに照らせば、足元の急反発は以下のように説明できます。
テーマは七つありますが、足元の値動きに関わる短中期のテーマは三つです。有事ムード、代替資産、代替通貨です。有事ムードは不安拡大時の資金の逃避先需要と言い換えることができます。足元、中東情勢の悪化や米大統領選挙に関わる不安拡大などが意識され、同テーマ起因の上昇圧力が強まっています。
ここで言う代替資産は、株の代わりという意味です。米国と中国で弱い経済指標が相次いでいることや、日本銀行による追加利上げ実施やそれによる円高急進により日本の景気動向に不安が生じていることなどにより、複数の主要国の株価指数が不安定化しています。こうした株価指数の不安定化を受け、過去に生じた「株安・金高」の連想が生じ、代替資産起因の上昇圧力が強まっています。
代替通貨は、米ドルの代わりという意味です。米国の金融政策が緩和方向に向かう中で、9月にも利下げが実施される可能が高まり、米ドルが弱含みやすくなっています。米ドルと金(ゴールド)は「世界共通のお金」という側面を持っているため、片方が強い時、片方が弱くなる場面があります。こうした傾向が意識され、代替通貨起因の上昇圧力が強まっています。
一方で、国内地金大手の小売価格をはじめとした「円建て」金(ゴールド)価格は下落しています。これまで円建て金(ゴールド)は円安起因の上昇圧力を受け、ドル建て金(ゴールド)よりも高い上昇率を示してきましたが、足元は逆に円高起因の強い下落圧力にさらされています。(図の八つ目「ドル円の変動」参照)
今どきの金(ゴールド)相場の分析は、七つのテーマ(円建て金(ゴールド)は八つ)のうち、必要なテーマを抽出し、そのテーマに関わる材料をあてはめることで、精緻化できます。
「有事ムード」だけ、「代替資産」だけ、「代替通貨」だけなど、点で分析をすることを良しとした過去の常識に頼らず、必要なテーマをまんべんなく確認することが重要です。そうすることで、足元のような比較的シンプルな場面だけでなく、近年頻繁に発生する「株高・金高」の場面も、容易に説明できるようになります。
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年7月末~8月初旬)
出所:筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。2,474.90ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。25年01月限は15,615元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。24年09月限は546.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1537.75ドル(前日比35.55ドル拡大)、円建てで6,940円(前日比80円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(8月5日 16時42分時点 6番限)
金 11,246円/g
白金 4,306円/g
ゴム 311.7円/kg
とうもろこし 31,440円/t
LNG 6,300.0円/mmBtu(22年10月限 22年8月5日午前10時35分時点)
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「海外の金(ゴールド)相場が短期的な急反発」
前回は、「ガチ(本気)ホールド(維持)できる銘柄」として、プラチナの産業用需要内訳(2024年予想)を確認しました。
今回は、「海外の金(ゴールド)相場が短期的な急反発」として、金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年7月末~8月初旬)を確認します。
足元、海外の金(ゴールド)相場が急反発しています。歴史的高値近辺で推移する金(ゴールド)相場を見て、「有事だ」「株が下がっているからだ」などの声が聞かれます。筆者が提唱する今どきの金(ゴールド)市場を分析するために必要な七つのテーマに照らせば、足元の急反発は以下のように説明できます。
テーマは七つありますが、足元の値動きに関わる短中期のテーマは三つです。有事ムード、代替資産、代替通貨です。有事ムードは不安拡大時の資金の逃避先需要と言い換えることができます。足元、中東情勢の悪化や米大統領選挙に関わる不安拡大などが意識され、同テーマ起因の上昇圧力が強まっています。
ここで言う代替資産は、株の代わりという意味です。米国と中国で弱い経済指標が相次いでいることや、日本銀行による追加利上げ実施やそれによる円高急進により日本の景気動向に不安が生じていることなどにより、複数の主要国の株価指数が不安定化しています。こうした株価指数の不安定化を受け、過去に生じた「株安・金高」の連想が生じ、代替資産起因の上昇圧力が強まっています。
代替通貨は、米ドルの代わりという意味です。米国の金融政策が緩和方向に向かう中で、9月にも利下げが実施される可能が高まり、米ドルが弱含みやすくなっています。米ドルと金(ゴールド)は「世界共通のお金」という側面を持っているため、片方が強い時、片方が弱くなる場面があります。こうした傾向が意識され、代替通貨起因の上昇圧力が強まっています。
一方で、国内地金大手の小売価格をはじめとした「円建て」金(ゴールド)価格は下落しています。これまで円建て金(ゴールド)は円安起因の上昇圧力を受け、ドル建て金(ゴールド)よりも高い上昇率を示してきましたが、足元は逆に円高起因の強い下落圧力にさらされています。(図の八つ目「ドル円の変動」参照)
今どきの金(ゴールド)相場の分析は、七つのテーマ(円建て金(ゴールド)は八つ)のうち、必要なテーマを抽出し、そのテーマに関わる材料をあてはめることで、精緻化できます。
「有事ムード」だけ、「代替資産」だけ、「代替通貨」だけなど、点で分析をすることを良しとした過去の常識に頼らず、必要なテーマをまんべんなく確認することが重要です。そうすることで、足元のような比較的シンプルな場面だけでなく、近年頻繁に発生する「株高・金高」の場面も、容易に説明できるようになります。
図:金(ゴールド)に関わる七つのテーマ(2024年7月末~8月初旬)
出所:筆者作成